[ロンドン 22日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた2月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は48.9と、前月の47.9から上昇し市場予想を上回った。

サービス部門PMIが好不況の分かれ目となる50を7カ月ぶりに回復し、製造業の落ち込みを補ったが、インフレ圧力が再び高まる兆候も示した。

総合PMIはロイター調査の予想(48.5)を上回ったが、9カ月連続で50を割り込んだ。

ハンブルク商業銀行のエコノミスト、ノーマン・リープケ氏は「ユーロ圏が回復に向かうにつれて希望の光が見えてきた。特にサービス部門で顕著だ」と述べた。

雇用指数は1月の50.1から51.2へ上昇した。楽観的な見方が強まり、昨年7月以来の高水準を記録した。

オックスフォード・エコノミクスのレオ・バリンコウ氏は「2月のPMI速報値は、ユーロ圏が回復へのゆっくりとした道筋をたどっている可能性を示唆した。これは勇気づけられるが、われわれはユーロ圏経済が今年、なかなか軌道に乗れないという見方を変えていない」と述べた。

ドイツは、サービス業の活動がやや回復したが、製造業が予想に反して大きく悪化し総合PMIを押し下げた。

一方、フランスでは企業の信頼感が7カ月ぶりの水準に改善し、全体的な景況感も落ち込みが緩和した。

<サービスで物価圧力の兆し、製造業は予想外の悪化>

サービス部門PMIは50.0と、前月の48.4からに急上昇し、市場予想の48.8を上回った。しかし前月と同様に購買価格指数とサービス価格指数が共に上昇し、インフレ圧力が高まる兆しが見られた。サービス価格指数は56.3から56.9へと上昇し、9カ月ぶりの高水準となった。

キャピタル・エコノミクスのアンドリュー・ケニンガム氏は「利下げを検討するのは時期尚早と主張する欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーにとって裏付け材料になる」と指摘した。

製造業PMIは46.6から46.1へ低下した。ロイター調査では47.0へ上昇すると見込まれていた。製造業PMIは22年7月から50割れが続いている。

総合PMIに反映される生産高指数は46.6から46.2へ低下した。

リープケ氏は「製造業は欧州経済の足を引っ張っている。生産の急激な落ち込みと新規受注の減少が明確に示している」と指摘した。