Ritsuko Shimizu Atsuko Aoyama

[東京 28日 ロイター] - ツルハホールディングスとウエルシアホールディングスは28日、経営統合に向けた協議を開始すると発表した。遅くとも2027年末までの最終合意を目指す。実現すれば、イオングループで単純合計で売上高規模2兆円のドラッグストアチェーンが誕生する。ウエルシアの親会社で、ツルハの株式も保有するイオンのインフラを活用し、アジアでの積極展開も視野に入れる。

イオンの吉田昭夫社長は会見で「国内で最も大きなスケールメリットを獲得することになる。中期的にはアジアで存在感のある企業となる」と述べ、海外展開も視野に入れていると表明した。

ツルハの鶴羽順社長は、「圧倒的な競争力が獲得できる。調剤事業も業界トップレベルの規模になる」と説明。アジアでも出店拡大を目指す方針で、「中長期的に売り上げ規模3兆円を目指する」とし、「5年くらいのでスパンでやり切りたい」と語った。ウエルシアの松本忠久社長は「ドラッグストア業界は成長期から成熟期に入り、出店余地も減少してくる」と述べ、3社の持つ経営資源の最大限の活用が必要になるとした。

ツルハの売上高(23年5月期)は9700億円、ウエルシアの売上高(23年2月期)は1兆1442億円で、計2兆1142億円となる。店舗数は両社合わせて5000店舗を超える規模となる。

統合に向けて、まずはイオンが香港投資ファンド・オアシス・マネジメントの運用ファンドからツルハ株約13.6%を1023億円で取得する。これにより、イオンが保有するツルハ株式の議決権比率は約27.2%となり、ツルハはイオンの持分法適用関連会社となる。

その後、ツルハを親会社とし、ウエルシアを完全子会社とする株式交換で経営統合する。イオンがツルハ株を51%未満で追加取得することで連結子会社とし、イオングループのヘルス&ウエルネス事業の中核子会社と位置付ける。

遅くとも27年12月31日までに最終合意することを目指して経営統合の協議を進める。

(清水律子、青山敦子 編集:久保信博)