<為替> 欧州中央銀行(ECB)理事会のほか、英国の予算編成方針や米国の雇用統計の発表などの重要イベントを週内に控え、ドルがユーロに対して下落した。

午後の取引でユーロ/ドルは0.15%高の1.08565ドル。

ドル/円は150円近辺での小動きが続き、0.28%高の150.555円。

主要6通貨に対するドル指数は0.03%安の103.83。

米国では今週、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が6─7日に議会証言を行うほか、労働省が8日に2月の雇用統計を発表。5日には米大統領予備選と党員集会が集中する「スーパーチューズデー」も控えている。 

マネックスUSA(ワシントン)の外為トレーダー、ヘレン・ギブン氏は「多くのイベントが目白押しとなる中、市場では様子見姿勢が強まっている」とし、週前半は静かな取引になるとの見方を示した。

英ポンド/ドルは0.32%高の1.2693ドル。英国では6日に春季財政報告(春の予算編成方針)が発表される。これに先立ちハント財務相は、景気の先行き見通しの悪化を理由に大型減税に慎重な方針を打ち出す考えを示した。  

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは6.39%高の6万6603ドル。4日の欧州時間の取引で6万5000ドルを突破し、2年ぶり高値を更新していた。  

<債券> FRBのパウエル議長の議会証言や2月の雇用統計発表などの重要なイベントを控え、米債利回りが上昇した。

市場では、FRBが利下げに着手する時期を見極めようと、6─7日のパウエルFR議長の議会証言のほか、労働省が8日に発表する2月の雇用統計などが注目されている。

マニュライフ・インベストメント・マネジメント(ボストン)のシニア債券トレーダー、マイケル・ロリツィオ氏は、雇用統計について「1月の目を見張るような結果を受け、2月の数字に対する注目が一段と高まっている」とし、今週は外為市場のボラティリティが高まると予想。同時に、パウエル議長を含むFRB当局者は「将来的な金利の道筋を決定する前に一段のデータが必要になる」とこれまでも繰り返し強調しているため、最初の利下げがいつになるのか、決定的な手がかりは得られない可能性もあるとの見方も示した。

CMEのフェドウオッチによると、FRBが6月に利下げに着手する確率は65%。アトランタ地区連銀のボスティック総裁はこの日、経済と労働市場の「繁栄」を考慮すれば、FRBに対する緊急的な利下げ圧力はないとの考えを示した。

終盤の取引で10年債利回りは4ベーシスポイント(bp)上昇の4.217%。市場関係者は、今週の社債発行も国債利回りの上昇につながっている可能性があると指摘している。

2年債利回りは7bp上昇の4.604%。

2年債と10年債の利回り格差はマイナス39bpと、3bp拡大した。

<株式>  不安定な取引の中、S&P総合500種が小反落して取引を終えた。一時は半導体株の上昇を追い風に最高値を更新する場面もあった。今週は一連の経済指標発表やパウエルFRB議長の議会証言を控えている。

アップルは欧州連合(EU)による18億4000万ユーロ(20億ドル)の制裁金発表を受けて2.5%下落。欧州委員会は音楽ストリーミングサービスを巡り、アップルが自社のアプリ市場「アップストア」以外での支払い方法をユーザーに通知することを妨害したと判断した。

人工知能(AI)関連製品への需要拡大期待からエヌビディアなど半導体銘柄が買われ、S&P500は取引時間中の最高値を更新した。

ただ、全体的には経済指標発表を控えて慎重ムードが強かった。

ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのシニアグローバルマーケットストラテジスト、スコット・レン氏は、市場が5日発表のサービス部門関連指標や8日の雇用統計など経済指標待ちの状態だと指摘。「市場はまだ経済や企業業績、FRBの見通しを消化しようとしている」と述べた。同時に、株価が最高値を更新する中で、機関投資家も個人投資家も「乗り遅れの恐怖」を幾分感じているとも語った。

S&P500の業種別では通信サービスが1.5%安と下げがきつかった一方、ディフェンシブセクターの公益事業は約1.6%上昇した。

ナスダック総合は先週末1日、取引時間中の最高値を付けたほか、終値ベースの最高値を2日連続で更新した。

S&P500も2月末まで月間で4カ月連続上昇となり、その間の上昇率は21%を超えた。BofAグローバル・リサーチはS&P500の年末目標を従来の5000から5400に引き上げた。現在の水準から約5%の上昇を見込んでいる。

この日はS&P500構成銘柄への採用を控えてAI向けサーバー製造のスーパー・マイクロ・コンピューターが18.6%、靴メーカーのデッカーズ・アウトドアが2.6%、それぞれ上昇した。

百貨店大手メーシーズも13.5%高。不動産投資会社アークハウス・マネジメントと資産運用会社ブリゲード・キャピタル・マネジメントが買収提示額を引き上げた。

<金先物> FRBによる6月利下げ開始への期待を背景に買い進 まれ、3営業日続伸した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前週末比30.60ドル(1.46%)高の1オンス=2126.30ドルと、中心限月の清算値ベースで2営業日連続で史上最高値を更新した。

<米原油先物> 石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」による自主減産方針の継続決定でいったんは上昇したものの、その後は利益確定の売りに押され反落した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前週末比1.23ドル(1.54%)安の1バレル=78.74ドルだった。5月物は0.92ドル安の78.17ドル。

OPECプラスの一部加盟国は3日、石油市場の安定化を図るため、今月末までとして いた現行の日量220万バレルの自主減産を6月末まで継続することで合意。サウジアラビアは日量100万バレルの自主減産を6月末まで続ける方針で、ロシアは原油生産と輸出を合わせ、追加で日量47万1000バレルを削減すると明らかにした。これを受け、未明から午前にかけて相場は一時買いが優勢となり、80ドルを上回る水準に上昇する場面もあった。

ただ、産油国の減産継続は市場でほぼ織り込み済みだっため、買い一巡後は利食い売りが台頭し、マイナス圏に沈んだ。市場関係者の間では、北半球の暖冬が石油相場を圧迫し ていると指摘する向きもあった。

ドル/円 NY終値 150.51/150.54

始値 150.42

高値 150.62

安値 150.32

ユーロ/ドル NY終値 1.0854/1.0858

始値 1.0854

高値 1.0866

安値 1.0841

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 98*09.50 4.3522%

前営業日終値 98*23.00 4.3270%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*08.00 4.2170%

前営業日終値 98*17.00 4.1820%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*05.75 4.2095%

前営業日終値 100*13.00 4.1590%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*00.75 4.6122%

前営業日終値 100*05.50 4.5330%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 38989.83 -97.55 -0.25

前営業日終値 39087.38

ナスダック総合 16207.51 -67.43 -0.41

前営業日終値 16274.94

S&P総合500種 5130.95 -6.13 -0.12

前営業日終値 5137.08

COMEX金 4月限 2126.3 +30.6

前営業日終値 2095.7

COMEX銀 5月限 2399.1 +62.7

前営業日終値 2336.4

北海ブレント 5月限 82.80 ‐0.75

前営業日終値 83.55

米WTI先物 4月限 78.74 ‐1.23

前営業日終値 79.97

CRB商品指数 277.2857 +0.1769

前営業日終値 277.1088