[国連本部 15日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は15日、国連がアフガニスタン問題を解決できるとの見方は「幻想」にすぎないとし、タリバン政権をより包括的なものにするための国連の仲介能力には限界があるとの認識を示した。

ロイターとのインタビューで、「(国連の影響力について)根拠のない期待が浮上していると思う」と発言。アフガンには複数の国が多くの兵士や多額の資金を投じてきたが、問題を解決できなかったとし、「そうした国々が数十年間かけても解決できなかった問題を兵士や資金なしに国連が解決できると考えるのは幻想だ」と述べた。

アフガンが「人道主義の劇的な危機の瀬戸際」にあるとし、国連が全力で支援すると発言。アフガン市民を支援するため、タリバンに関与することを決めたと述べた。

同国では、タリバンが首都カブールを制圧する以前から人口の半数が支援に頼っていた。干ばつや物資の不足で支援は拡大するとみられており、国連世界食糧計画(WFP)は1400万人が飢餓の瀬戸際に立たされていると警告している。

事務総長は、タリバンに包括的な政権の樹立を求める努力を支持すると表明。国連の仲介能力は限られており、「アフガンの人々を支援する国際組織としての立場」に注力する必要があるとの認識を示した。