[カラカス/サン・クリストバル 30日 ロイター] - 政情不安が続くベネズエラで30日、新憲法制定のための制憲議会選の投票が始まった。現地では、選挙ボイコットの動きが広がり、各地で激しい反政府デモが展開された。

当局によると、7人のデモ参加者が治安部隊との衝突により死亡。野党連合は死者は12人としている。首都カラカスでは爆弾が爆発し、治安部隊員7人が負傷した。

独裁色を強めるマドゥロ政権に反発し、野党連合は選挙への参加を拒否。米国やコロンビア、アルゼンチンなど諸外国も懸念も示している。

ヘイリー米国連大使はツイッターで「マドゥロ氏による偽の選挙は独裁へのさらなる一歩だ。われわれは正当性のない政府を受け入れられない」と表明した。

専門家などは、制憲議会の誕生によってマドゥロ氏は、野党が多数を占める国会を解散し、次の大統領選を先延ばしすることが可能になると指摘する。

トランプ米大統領は選挙後にベネズエラへの経済制裁を強化する意向を示している。

マドゥロ大統領は早朝に投票所で票を投じた際、「トランプ氏はベネズエラ国民の投票権の行使を阻害しようとしている」と批判。「戦いの新時代が始まる。われわれはこの制憲議会とともに全力を尽くす」と述べた。

ベネズエラでは4月以降、大規模な反政府デモが続いており、約120人の死者が出ている。この週末には制憲議会選の候補者1人もボリバル州で死亡している。

マドゥロ氏は制憲議会が新憲法を制定し、平和をもたらすと強調してきた。

同議会は選挙の正式な結果が判明してから72時間以内に招集される見通し。与党ナンバー2のディオスダド・カベリョ氏やマドゥロ氏の妻や息子も議員に選ばれる見込み。

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