[北京 10日 ロイター] - 中国の王毅外相は9日夜、カナダとの間で汚職捜査における協力を強化する意向を示した。カナダは、中国の汚職官僚の海外逃亡先となるケースが後を絶たない。

両国は昨年、犯罪人引渡条約の締結に向けて協議した。中国は容疑者を虐待しているとの疑いが持たれており、多くの欧米諸国が条約締結に消極的となっている。

中国外務省によると、カナダのフリーランド外相と北京で会見した王外相は、両国は捜査協力を強化し、あらゆる分野での協力で相互に恩恵を受けるべきだと主張。「クロスボーダー犯罪を協力して阻止し、汚職撲滅や法的執行を強化すべきだ」と述べたという。

カナダは、本国で死刑にならないという保証のない容疑者の送還を拒否している。2011年、福建省の巨額密輸事件で指名手配され、カナダに逃亡していた頼昌星被告が、死刑執行の対象にはならないことを条件に強制送還された。同被告は翌年、終身刑となった。