[ブリュッセル/ロンドン 8日 ロイター] - メイ英首相とユンケル欧州委員長は8日、ブリュッセルの欧州連合(EU)本部で共同記者会見し、英国との離脱交渉で十分な進展があったとし、今後の通商関係や移行期間に関する協議に入るために必要な主要分野で合意したと明らかにした。

ユンケル欧州委員長は、「英政府の支援があることをメイ首相が確信させてくれた。われわれが必要としていた大きな進展があった。この結果は歩み寄りによるものだ」と説明した。また、メイ首相は、12月14日から始まるEU首脳会議で、正式な合意に達するとの見方を示した。

欧州委員会は、移行期間や貿易、英国とEUの長期的な関係を協議する第2段階の交渉に向けた作業にすぐに着手できると明らかにした。

英国が離脱後もEUとの貿易を混乱なく継続するためには、離脱後の通商協定や移行措置の協議入りが非常に重要だとみられていた。

英国とEUが発表した共同文書によると、英国のEU離脱交渉を巡り双方は、(1)清算金(2)在英EU市民の権利(3)アイルランドの国境問題──の3分野で合意に達した。

トゥスクEU大統領は今回の合意を歓迎したうえで、英国は離脱後のEUとの新たな関係について、さらに明確にする必要があると指摘し、第1段階の交渉は長引きすぎたとの考えを示した。

ポンド<GBP=D3>はドルに対して12月4日以来の高値をつけた。対ユーロ<EURGBP=D3>では半年ぶり高値となった。

英2年債利回りは0.566%と、2016年4月以来の高水準を記録した。

懸案となっていたアイルランドの国境問題については、他の合意が成立しない限り、英領北アイルランドの法律を引き続きEUの単一市場と関税同盟の法律と合わせ、厳格な国境管理の必要性をなくすことで一致した。

アイルランドのコベニー外相は、国境問題の合意について「ハード・ボーダー(厳格な国境管理)がないことが保証された」と評価した。

*内容を追加しました。

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