[ロンドン 13日 ロイター] - 英国のメイ首相は、欧州連合(EU)離脱を遂行する決意をあらためて示すと同時に、全ての関係者の譲歩がなければ実現はできないと訴えた。EU関税同盟を巡る閣僚間の対立をけん制する狙いがあるとみられる。

関税同盟を巡っては、ジョンソン外相が8日、離脱後にEUと関税パートナーシップを結ぶ案は「常軌を逸している」と発言するなど、政権内の溝が浮き彫りになっている。

関税パートナーシップ案では、英国はEUとの貿易を引き続き円滑に行うため、実質的にEUに代わって関税を徴収することになる。

サンデー・テレグラフ紙によると、メイ政権の閣僚28人中、少なくとも12人が、メイ首相によるこの提案を阻止する意向という。

一方、メイ首相はサンデー・タイムズ紙への寄稿で「私が離脱を遂行すると信じてよい」と言明した。

英閣僚は、ハイテクを駆使して離脱後も円滑な貿易が行われるようにする「最大限の円滑化」と呼ばれる代替案も検討している。

EUはいずれの案にも否定的だ。

メイ首相は、これまで様々な選択肢を提示してきたとした上で、英国はEU関税同盟から離脱し、独自の貿易政策を確立すると強調。「当然ながら、詳細は驚くほどに複雑であり、譲歩が必要だ」と述べた。

「実現には協力と支持が必要だが、その代わり、決して失望させないと約束する」と言明し、国民が選んだ離脱を遂行する決意を表明した。