[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)の欧州委員会は5日、EUへの新規加盟に関する新たな提案を行う。バルカン地域6カ国の加盟に反対するフランスの姿勢を軟化させるため、加盟手続きで加盟国の発言権を拡大するなどの内容となる見通し。

フランスのマクロン大統領は昨年10月、セルビア、コソボ、モンテネグロ、アルバニア、ボスニア、北マケドニアのバルカン地域6カ国のEU加盟に向けた手続きに異議を唱えた。

EU内ではフランスを中心に、汚職や犯罪などの問題を抱える国の加盟に対して慎重な見方がある。

昨年11月にマクロン氏は、EUへの新規加盟で加盟国首脳の発言権を拡大するための改革案を提示した。

一方、欧州委は、5月にクロアチアの首都ザグレブで予定されているバルカン諸国との首脳会合までにマクロン氏を説得し、これらの国の加盟に同意させたい意向。

欧州委の提案には、新規加盟の手続きを停止したり、特定の政策分野で加盟交渉のやり直しを強制する権限を加盟国に与えることなどが盛り込まれている。

あるEU当局者は「マクロン氏は(EU内の)実力者とみられることを望んでおり、われわれはそれに応えることができる。なぜなら、EUへの信頼が危機に直面しているからだ」と説明した。

一方、あるEU当局者は、欧州委の提案にマクロン氏が満足するかは不明だとの見方を示した。「マクロン氏が同意する可能性は60%ほど」で、フランスだけでなく、全ての加盟国も同意する必要があると指摘した。