[ブリュッセル 31日 ロイター] - 仏製薬大手サノフィ<SASY.PA>と英グラクソ・スミスクライン<GSK.L>は31日、共同開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、欧州連合(EU)に最大3億回分供給する方向で協議が進展していると明らかにした。

EUの欧州委員会は20億ユーロ(24億ドル)超の緊急資金を確保しており、域内の4億5000万人の市民のために製薬会社最大6社とワクチン調達に向けた合意を結びたい考え。

欧州委は、サノフィとはワクチン購入に向け事前合意を取り付ける目的で協議していると説明。

「想定されるサノフィとの契約は、全加盟国にワクチン購入の選択肢を提供することになる」とした。

「ワクチンの安全性と新型コロナ感染症への有効性が証明され次第、欧州委は全加盟国を代表して3億回分を購入する契約の枠組みをつくる」とした。

欧州委の報道官は、契約締結が発表される時期やワクチン価格の見通しにはコメントできないとした。

サノフィは2つのワクチン候補の研究を進めており、そのうちの1つについてグラクソと共同開発を行っている。

両社は共同開発のワクチンはフランス、ベルギー、ドイツ、イタリアを含む欧州の国々で製造する方針だとした。

サノフィは年内の治験開始を見込んでいる。

新型コロナワクチンを巡るEUと個別の製薬会社との交渉は最近、賠償費用や支払い方法などを巡って折り合いがつかず、難航していた。