[ワシントン 5日 ロイター] - 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は5日、製薬各社が2021年初めごろに数千万回分の新型コロナワクチンを用意する公算が大きく、来年末までに10億回分のワクチンが生産されるとの見通しを示した。

アレックス・アザー厚生長官は先月、米国は2021年初めまでに数億回分のワクチンを確保できるとの見方を示していた。

2021年初めまでの量産は、ワクチンの開発時間を短縮するため、製薬会社が承認を待たずにワクチンを量産することに合意していることで実現が可能。

ファウチ氏は、ロイターとのインタビューで、連邦政府は複数のワクチン開発を後押ししており、複数の臨床試験が行われ、年末までにそのうちの少なくとも1つのワクチンの効果と安全性が確認できるかもしれないとの見方を示した。

「承認が得られる十分効果のあるワクチンを開発できると慎重ながらも、楽観視している」と語った。

その上で、11月3日の大統領選前にワクチンを確保するという政治的なプレッシャーの下にワクチン開発を進めることはないと明言。安全な新型コロナワクチンの供給において、政治的配慮が介入する余地はないと保健当局者は断言していると説明した。

国内のコロナ感染状況について、十分に感染が制御されている地域もあれば、感染が激しく拡大している地域もあると指摘。米国の規模や多様性を背景にさまざまな対応が取られることで「まとまりのない」状況になっているとの認識も示した。

また、ワクチン実用化の可能性がある年末までに新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が一段と抑制されることを望んでいるとした。

トランプ大統領はこの日、FOXニュースとのインタビューでウイルスは「いずれ消滅する」との見方を示した。

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