[8日 ロイター] - 米ニューヨーク州ロチェスターで今年3月、黒人男性ダニエル・プルードさんが警官に路上で押さえ付けられ、その後死亡した問題を巡り、地元警察トップのラロン・シングルタリー氏が突然辞職した。

ロチェスターのウォーレン市長は市議会で、シングルタリー氏に辞職を要請しなかったと述べたが、以前に自身が目にしていたのとは異なる情報が出てきていると説明した。

先週、プルードさんの遺族の請求で警官のボディカメラの映像が公開され、プルードさんにフードをかぶせるなどして取り押さえている当時の詳しい様子が明らかになった。同時に、この映像公開に5カ月もかかったのは警察側の隠ぺい工作があったからではないかとの疑問が浮上、「黒人の命は大事」運動を展開している団体などがシングルタリー氏の辞職を求めていた。

シングルタリー氏は6日時点まで職務を続ける意向を示し、ウォーレン氏もこれを支持していた。両氏とも黒人だ。

ただシングルタリー氏は辞職に関する声明で「1人の誠実な人間として、さまざまな外部の勢力が私の人格を破壊しようとしているさなかに、傍観してはいられない。プルード氏の死亡が知れ渡った後で私が取った行動について、誤った解釈がなされ、政治化している。これには我慢がならない」と述べた。

この問題では先週、関係した警官7人が停職処分となっている。

一方、テキサス州のダラス警察のレニー・ホール署長も8日、今年末で辞任する意向を表明した。

同署長を巡っては、人種差別に抗議するデモで警察が一部の参加者を負傷させたことを巡り、透明性に欠け指導力が疑問視されるとの声が、一部の市議から上がっていた。