[ロンドン 30日 ロイター] - ロイターの調査によると、石油輸出国機構(OPEC)の原油生産量は9月に3カ月連続で増加した。減産合意の全体の順守率は高かったものの、協調減産の除外国であるリビアの生産施設の一部再開やイランの輸出増の影響が大きかった。

13カ国で構成するOPECは9月に日量で平均2438万バレルを生産し、前月の改定値から16万バレル増えた。6月は約30年ぶりの低水準だった。

OPEC産油量の8月以来の増加と新型コロナウイルス感染再拡大による原油需要への影響を巡る懸念が原油相場を圧迫しており、9月は10%下落し、1バレル=40ドルに近い水準を付けた。リビアは過去に生産を再開しても持続できていない経緯があるため、OPECは動向を見守っている。

ライスタッド・エナジーのアナリスト、パオラ・ロドリゲスマシウ氏は「需要が辛うじて持ちこたえている一方で、供給は増えている」と指摘。「リビアの生産が戻りつつある」とした。

リビアとイランはOPEC加盟国だが、主要産油国から成る「OPECプラス」の減産合意から除外されている。原油価格はコロナ危機による需要の落ち込みを受けて4月に記録的な安値を付けたが、協調減産によって持ち直してきた。

9月のOPEC加盟国の減産順守率は101%と、8月の100%から上昇した。

9月のOPECの産油量は、6月比で約200万バレル増えたことになる。ロイターの調査やOPECのデータによると、6月の産油量は1991年以来の低水準だった。

リビアの原油生産は、リビアの有力軍事組織「リビア国民軍(LNA)」のハフタル司令官が9月18日に原油輸出の封鎖を解くと表明したのを受け、月間平均で日量7万バレル増えた。

イランの生産は、米国の制裁にもかかわらず輸出が増えたことから、12万バレル増だった。これは石油タンカーの追跡に基づく推定値の平均で、過去数カ月よりも推定値の幅は広かった。

協調減産対象国の間で9月に最も増産したのはアンゴラで、日量6万バレル増だった。

一方、最も大幅に減産したのはアラブ首長国連邦(UAE)だった。業界筋によると、8月の増産分を相殺する動きとみられる。

サウジアラビアは産油量を日量900万バレルに維持した。