[ロンドン 14日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は14日発表した月報で、新型コロナウイルス危機のピーク時に積み上がった世界の石油在庫は着実に減少しているとの認識を示した。

ただ感染第2波により需要は鈍化しており、市場均衡を目指す産油国の取り組みは複雑になると指摘した。

石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要な産油国で構成する「OPECプラス」は1月から供給を日量200万バレル増やす。またリビア内戦の停戦合意により、同国の産油量が現在の日量30万バレルから12月には70万バレルに増加するとIEAは予想している。

IEAは「市場が今後数か月間で超過供給を吸収する余地は限られる」と分析した。

「産油国の(減産)は一定の成功を収めた」とし、石油価格は比較的安定的に推移し、石油在庫が大幅に減ったことを理由に挙げた。世界の在庫は第3・四半期に日量230万バレル減少し、第4・四半期は同410万バレル減を見込んでいるとした。

しかし新型コロナ流行の第2波と移動制限の再導入により夏場の需要回復は鈍化していると指摘。「予想されていた景気回復の強さと石油需要の伸びの見通しに疑問を投げかけている」との見方を示した。

IEAによると、9月の世界の石油供給は減少した。保守点検やOPECプラスの減産順守強化などが寄与した。

また同月の在庫は浮体式貯蔵施設の減少が顕著で、世界全体で7000万バレル減の1億3910万バレルとなった。

国別では米国で在庫が650万バレル、日本は180万バレルそれぞれ減少する一方で、欧州は330万バレル増加した。