[ウェリントン 18日 ロイター] - 17日投開票されたニュージーランド(NZ)の総選挙は、アーダーン首相(40)率いる中道左派の与党・労働党が単独過半数を獲得し、圧勝した。同氏は18日の会見で、3週間以内に政権を発足させる意向を示したが、与党単独で政権を担うか、あるいは他党と連立を組むかについて明言を避けた。

労働党は議会(一院制、定数120)の64議席を確保した。

同国で政党が単独過半数を獲得するのは現行の小選挙区比例代表併用制(MMP)が導入された1996年以来初めて。

2017年の前回選挙では、第2党だった労働党が緑の党、NZファースト党と連立協議で合意し、政権を奪還した。労働党は今回の選挙で単独過半数を獲得したため、連立の必要はないが、同国では政党間の合意形成が重視され、連立政権が基本とされる。

アーダーン氏は「私はこれまで合意形成を図ってきたが、労働党に求められる責務にも対応する必要がある」と発言。「緑の党に対しては来週協議する意向を伝えた。現時点で結論を出したくない」と語った。

今回の選挙で、緑の党の得票率は7.6%。ピータース副首相率いるNZファースト党は議席獲得に必要な票を得られなかった。 一方、先住民を代表するマオリ党は議席を獲得した。

選挙での圧勝はアーダーン政権への強い信任を意味する。アーダーン首相は新型コロナウイルスの封じ込めに成功し、昨年のクライストチャーチのモスクでの銃乱射事件や火山噴火への対応でもリーダーシップを発揮した。

同国での新型コロナ感染による死者は25人、感染者は1500人程度にとどまる。

一方で、アーダーン氏の経済政策には批判があり、外国人観光客のいない夏の年末休暇シーズンをどう乗り切るかが大きな試練となる。