[シドニー 21日 ロイター] - 香港のキャセイ・パシフィック航空は21日、従業員5900人を削減し、近距離路線の「キャセイドラゴン」ブランドを廃止すると発表した。新型コロナウイルス流行に伴う需要急減で、同社は6月に香港政府などから50億米ドル規模の支援を受けた後、事業見直しを進めてきた。

証券取引所への届け出によると、再編費用は22億香港ドル(2億8390万米ドル)。乗務員と操縦士には労働契約条件の変更を求める方針。

同社の計画では通常の人員の24%に当たる8500人のポストを削減するが、このうち2600のポストはコスト削減のためにすでに空席となっている。

オーガスタス・タン最高経営責任者(CEO)は声明で「(新型コロナの)世界的流行は引き続き航空業界に壊滅的な打撃を与えており、グループの生き残りのために抜本的な再編が必要になった」と説明した。

キャセイによると、再編により、2021年の毎月のキャッシュバーンが5億香港ドル抑えられる。また、幹部の減給も21年いっぱい継続する。

キャセイ傘下で近距離路線が中心のキャセイドラゴン航空は、中国本土発着便が大半で、香港での反政府デモの拡大により、コロナ流行前から需要が落ち込んでいた。

同社は、キャセイドラゴン航空の大半の路線の廃止について当局の承認を求めるとしている。