[クアラルンプール 27日 ロイター] - マレーシア連立政権の最大与党「統一マレー国民組織(UMNO)」は、ムヒディン首相を支持すると表明した。同国では、同首相の辞任を求める圧力が強まっているが、首相が一定の支持を確保した形となった。

UMNOは、各政党が和解して政局を安定させ、新型コロナウイルス対策に専念する必要があると主張、首相を支持する意向を示した。

UMNOは野党指導者のアンワル元副首相と協力しない方針も表明した。

これに先立ち、UMNOに所属するナジブ元首相は26日、首相就任を目指しているアンワル元副首相を支持するよう与党連合の議員に呼び掛けていた。

ナジブ元首相は、汚職事件で有罪判決を受けたが、判決を不服として控訴。現在は保釈されている。2018年の総選挙ではアンワル氏などを指導者とする野党連合に敗北した。

マレーシアでは、ムヒディン首相の辞任を求める圧力が強まっており、ナジブ元首相がアンワル氏への支持を表明したことを受けて、政局が一段と混乱する可能性がある。

ムヒディン首相は、新型コロナウイルス危機に対する非常事態宣言の承認をアブドラ国王に要請したが、国王は承認を拒否。これを受け、首相としての指導力を疑問視する声が広がっている。首相に批判的な向きの間では、議会を一時閉鎖するための口実作りだと非難の声が出ていた。

ムヒディン政権は、下院で過半数をわずかに2議席上回る議席しか確保しておらず、与党連合から造反者が出れば、過半数を失う可能性がある。

ナジブ元首相は、新型コロナの感染収束後にUMNOが中心となって総選挙の日程を決めることを提案。与党連合が総選挙を拒否した場合は、UMNOが一定の条件下でアンワル氏と協力すべきだと主張した。

関係筋によると、ナジブ元首相は26日の与党連合の会合でアンワル氏への支持を求めた。ただ、与党連合の多くの議員はアンワル氏との協力に反対したという。

アンワル氏のコメントは取れていない。