[ワシントン 6日 ロイター] - 米国の民主主義の象徴である議会は6日、トランプ大統領支持者の一部が侵入し占拠する前代未聞の騒動となった。昨年11月の大統領選の不正を主張し、敗北をまだ認めていないトランプ氏は何週間も前から抗議集会を呼び掛け、この日の演説でも支持者に「戦い」を訴えていた。

トランプ氏は12月20日のツイートで「2020年の選挙で負けたというのは統計上不可能だ」とし、「1月6日にワシントンで大規模集会を開こう。ぜひ来てほしい。激しいものになるだろう」としていた。

6日は米大統領選の選挙人投票を正式に集計し、結果を認定する上下両院合同本会議が開かれる日だった。

集会には多数のトランプ支持者が集結。トランプ氏は演説し、議会議事堂に行進して選挙手続きに抗議の意を表明し、議員らに選挙結果を拒否するよう圧力をかけるべきだと強調。

「議会に行進し、勇敢な上院議員と下院議員を激励する」と呼び掛け、支持者らに「戦う」よう訴えた。

「われわれは決してあきらめしない。決して敗北は認めない」と述べ、民主党の勝利は「でたらめだらけだ」と語気を強めた。

これに支持者らは「でたらめだ」と何度も叫んで応じた。

演説開始から約50分後、まだ話が続く中で一部の支持者はトランプ氏の旗を振りながら議事堂に向かって動き始めた。

支持者らは議事堂で警備を破り建物内に侵入。混乱を受け、議事進行役を務めるペンス副大統領と上下両院の議員が避難したため、選挙結果の認定手続きが中断された。

ワシントンの警察によると、銃で撃たれた市民1人が死亡した。

議会関係者は同日夜に議会の建物内から侵入者は排除されたと語った。ただ、少し離れたところには極右グループのメンバーを含む多数のデモ隊がまだ残っていた。