[ウェリントン 22日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が22日発表した第4・四半期の消費者物価指数(CPI)は前期比0.5%、前年比1.4%上昇し、予想を大きく上回る伸びを示した。宿泊・住宅関連品目の価格上昇が要因。

ロイター調査のエコノミスト予想は前期比横ばい、前年比1.0%上昇だった。

第3・四半期は前期比0.7%上昇、前年比1.4%上昇だった。

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)が昨年11月に示した第4・四半期の予想は前期比0.2%上昇、前年比1.1%上昇だった。

第4・四半期は国内宿泊サービスのコストが上がりCPI上昇に最も寄与した。新型コロナウイルス対策の移動制限が緩和された一方、海外旅行は引き続き制限されているため、国内観光が人気となっている。

統計局は、海外旅行の代わりに国内旅行をしたり、自家用車や家具、電気製品の買い替えを検討する消費者が増えていると指摘。第4・四半期にはこれらの品目の価格がすべて上昇したという。

また、第4・四半期の新築住宅建設コストは前期比1.3%上昇し、2年超ぶりの高い伸びを記録した。前年比では3.3%上昇。

低金利とコロナ対策の刺激策で、国内の住宅価格は歴史的な水準まで上昇している。

予想を上回るインフレ指標を受け、中銀の利下げ観測は後退したもよう。

キーウィ銀行のチーフエコノミスト、ジャロッド・カー氏は「住宅市場の高騰で、マイナス金利導入は中銀の選択肢から外れただろう。われわれは予想を修正し、中銀が2022年まで政策金利を据え置くと予想する」と述べた。

統計局のCPI統計とは別に中銀が貿易財と非貿易財の2つの部門の物価変動に基づき算出する「部門別要因モデル」のコアインフレ率は第4・四半期に前年比1.8%となった。

中銀は1─3%のインフレ目標を設定しており、統計局のCPIと部門別モデルのコアインフレ率のどちらも注目している。