[ロンドン 23日 ロイター] - 英政府が新型コロナウイルス感染拡大抑制策の段階的な緩和行程を発表したのを受け、英国人による夏季休暇の海外旅行予約が急増している。コロナ禍で打撃を受けている航空・旅行業界では、今夏に救世主的な好調が見られるのではないかと期待が高まっている。

航空会社や旅行代理店によると、政府が22日に5月半ばにも旅行が再開される可能性があると発表すると、同日夜から23日にかけて予約が殺到。スペインとギリシャが最も人気の旅行先になっているという。

格安航空会社(LCC)のイージージェットは、今夏の英国発航空便の予約は1週間前に比べて300%以上、夏季休暇パッケージの予約は同600%以上増加したと明らかにした。

旅行代理店の独TUIの英国法人は、予約が1週間前に比べ500%増加したと報告。

格安航空会社を傘下に持つJet2(ジェット・ツー)は、予約が同600%以上増加したという。

各社は正確な予約数は示していない。業界筋は、極めて低かった先週の予約水準との比較であることが増加の理由だろうと指摘した。

旅行の先行きに対する不透明感から、通常なら冬の書き入れ時となる時期の需要が停滞した。

多くの航空会社と旅行代理店はコロナ関連規制で1年近くほぼ無収入が続き厳しい状況にあるため、今夏の状況は明暗を分けるとみられている。結果が出なければ、多くは資金が尽きて追加支援が必要になる見込み。

ただ、海外渡航再開の正確な方法や時期については、まだ不透明感がある。