[ワシントン 25日 ロイター] - バイデン米大統領は25日、サウジアラビアのサルマン国王と電話会談し、2国間関係を可能な限り強化し透明性を高めていく考えを伝えた。ホワイトハウスが明らかにした。両者の電話会談はバイデン氏の就任後初めて。

米情報機関は近く、2018年に起きたサウジ人記者ジャマル・カショギ氏殺害事件に関する調査報告書を公表する。機密解除により公表されるもので、関係筋によると、サルマン国王の息子であるムハンマド皇太子がカショギ氏殺害を承認したと指摘する内容という。

ホワイトハウスの発表によると、バイデン大統領とサルマン国王は地域の安全保障などについて話し合った。また、バイデン氏は「2国間関係を可能な限り強く透明性のあるものにするため取り組む」と伝えた。

バイデン氏は記者団に対し、「良い」電話会談だったと語った。

カショギ氏殺害に関する報告書公表は、バイデン氏による2国間関係再調整の一環。ただ大統領は、米国にとって最も緊密なアラブ同盟国の1つであるサウジとの強い関係維持を望む立場を明確にしている。

ホワイトハウスのサキ報道官はこれより先の記者会見で「バイデン政権は関係再調整に主眼を置いている」とし、「懸念を表明し、責任に関する選択肢を残す部分もあれば、サウジが地域で直面する脅威を踏まえ連携を続ける部分もある」と述べた。サウジと米国がいずれも敵対するイランを念頭に置いた発言とみられる。

米国務省によると、ブリンケン国務長官も25日、サウジのファイサル外相と電話会談し、「サウジの人権改善の重要性」を協議した。サウジの防衛力を「強化する共同の取り組み」やイエメン内戦の終結に向けた協力についても話し合った。