[ニューヨーク 1日 ロイター] - エネルギー業界の国際会議「CERAウイーク2021」に参加した大手石油会社幹部らは、今後10年間に原油需要は上昇すると予想。再生可能エネルギーが注目を集めたとしても、化石燃料がエネルギー構成の主要部を担う構図は変わらないとの見方を示した。

この会議はIHSマークイットが主催し、世界中から石油会社の幹部や投資家、政治家らが参加する。今年は気候変動や再生エネルギーが中心議題となっている。

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズのシモネリ最高経営責任者(CEO)は、2020年の原油価格急落後、業界は投資を削減し予算も縮小させたが、来年までに投資は回復すると予想。「炭化水素は世界のエネルギー供給において不可欠な存在であり続ける。特に近い将来においてはそうだ」と述べた。

米石油・天然ガス大手ヘスのヘスCEOは、各国がパリ協定で定められた温暖化ガス排出削減目標の順守に向けて努力したとしても、今後10年間、石油需要は増大するとの見方を示し、「原油のピークが接近しているとはみていない」とした。その上で、将来の需要を賄うに十分な投資は行われておらず、そうした投資を支えるため原油価格が上昇する必要がある、と主張した。

米ユナイテッド航空のカービーCEOはビジネス旅行の回復を見越しており、航空燃料需要が高まると強気の見方を示した。

ロイヤル・ダッチ・シェルのバン・ボールデンCEOも、航空燃料需要は2021年下期に平常に近い水準に戻ると述べた。