[ニューデリー 2日 ロイター] - インドのガドカリ運輸相は2日、ロイターとのインタビューで、米電気自動車(EV)大手のテスラがインド国内でのEV生産を決めた場合、中国より確実に低いコストで生産できるよう対応すると述べた。

テスラは今年1月、インドに現地法人「テスラ・インディア・モーターズ・アンド・エナジー」を登記した。2021年半ばにもインド市場に参入する可能性がある。関係筋によると、テスラはまず「モデル3」の輸入販売から始める計画。

ガドカリ氏は「インド国内で(車を)組み立てるるだけでなく、現地のベンダーを雇い製品全体をインドで作るべきだ。そうすれば、われわれはより良い条件を提供できる」と述べた。ただ、どのような誘致策か具体的には述べなかった。

また「テスラがインドで生産を始めた場合、政府はインド国内の生産コストが、どの国よりも、中国よりも低くなることを確実にする」と強調した。

インドは大都市の大気汚染対策としてEVの普及を推進している。ただ、昨年の国内で販売された自動車240万台中、EVの販売は5000台にとどまっている。充電設備の整備が進んでいないことや、部品などの調達を輸入に頼りコストが高くなっていることが背景にある。

政府はバッテリーなどのEV部品の現地生産を推進しているが、EV普及に向けた包括的な政策は打ち出していない。

一方、中国は政府がEV分野への投資を企業に義務付けており、昨年のEVを含めた新エネルギー車の販売台数は、販売台数全体(2000万台)中、125万台に達した。テスラは中国で既にEVを生産している。

ガドカリ氏は、インドはEVの巨大市場になり得ると同時に、リチウムイオン電池部品の約80%がインドで製造されていることなどを踏まえると、輸出ハブにもなれると説明した。

その上で「テスラとはウィンウィンの関係だ」と強調した。また、デリーとムンバイを結ぶ次世代高速輸送「ハイパーループ」システムの構築にテスラが参加することを望んでいると語った。

ハイパーループは、空気抵抗をできるだけ低くした輸送管内をカプセル型の乗り物が走行する仕組みで、テスラ創業者イーロン・マスク氏が2013年に構想を打ち出した。