[ハノイ 2日 ロイター] - ベトナム政府は2日、新型コロナウイルスのワクチン調達で海外諸国に支援を求めた。同国は成人の接種に必要な1億5000万回分のワクチンの確保を目指している。

すでに英アストラゼネカから約93万回分のワクチンを受け取っているが、調達先を米国のファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、モデルナ、中国のシノバックなどに多様化したい考え。ロシア製ワクチン「スプートニクV」の確保も目指している。

保健省によると、グエン・タイン・ロン保健相は2日、ワクチンの生産・試験に関するベトナムへの技術移転で日本大使館に支援を要請。米大使にも、国内のワクチン接種加速と米医薬品メーカーからのワクチン調達で支援を求めた。

同相は、欧州連合(EU)の代表部にも、欧州の医薬品メーカーがベトナムへの投資拡大を検討することを期待すると伝えた。

先月31日には中国、インド、ロシアの外交官とも、ワクチンについて協議した。

ベトナムは、大規模な検査・追跡や厳格な隔離政策で新型コロナの感染を封じ込めた。感染者は2617人にとどまっている。死者は35人。

政府は人口の70%へのワクチン投与を目指しており、すでに5万1200人が接種を受けた。

ベトナムでは、国内企業4社がワクチンの研究開発や生産に携わっており、2社がヒトに対する臨床試験を行っている。初の国産ワクチン「ナノコバックス」は2022年に投与が始まる予定。