[23日 ロイター] - 米保健当局は23日、血栓症の報告を受けて10日にわたり使用が中止されていたジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンについて、接種を再開してもよいという見解を示した。

これに先立ち、疾病対策センター(CDC)の諮問委員会は、ワクチンと血栓症が関連している可能性はあるものの、「利点が明らかにリスクを上回る」とし、接種再開を提言していた。

CDCのワレンスキー所長も会見で、「詳細な分析の結果、(血栓症との)関連性はあるとみられるが、リスクは非常に低い」とし、これ以上の使用中止を推奨しないと述べた。

米食品医薬品局(FDA)は、早ければ24日に接種が再開されると指摘。製品情報でリスクに関する警告も新たに加えるとした。

CDCとFDAは先週、J&Jワクチンを接種した50歳以下の女性6人に血栓が生じる事例が報告されたことを受け、接種を一時中止するよう勧告し、調査を進めていた。

諮問委のメンバーは血栓症について「新たなリスク」としつつも、「極めて低いリスク」と指摘した。

諮問委は18歳以上を対象にJ&Jワクチン接種を推奨することを賛成10、反対4、棄権1で改めて確認。反対した委員は女性がリスクについて十分に情報を与えられていなかったり、代替ワクチンを選択できることを知らされていなかったりする可能性があるとの懸念を示した。

一方、J&Jのポール・ストフェルズ最高科学責任者(CSO)は「今回の委員会の勧告は、数百万人の国民が緊急的に必要としているワクチン接種を安全な方法で継続するための重要な一歩」と評価。引き続きCDC、FDA、欧州当局と協力していくとした。

分析によると、J&Jワクチン接種後に血栓の事例が報告されたのは年齢50歳以下の女性で13人と、ワクチン接種100万回に対し7件の確率。50歳以上の女性では2人と、同1件以下の確率。男性で血栓の事例はない。

また、深刻な血栓は脳だけでなく、体の他の部分にも発症したことが確認された。いずれも血小板の減少を伴うという。

CDCは22日、J&Jワクチン接種後に死亡したオレゴン州の女性と、入院したテキサス州の女性の2事例について調査を進めていると発表した。

*内容を追加しました。