[ジュネーブ 4日 ロイター] - 国連の当局者は4日、途上国にワクチンを配る国際的な枠組み「COVAX(コバックス)」下で供給が遅れているアフリカ向けのアストラゼネカのコロナワクチンについて、6月か7月に出荷できるとの見通しを示した。

アフリカのワクチン接種は、インドのワクチン輸出停止の影響を受けており、医療従事者など多くの人が2回目の接種を推奨期間とされる12週間以内に受けられずにいる。

世界保健機関(WHO)のシニアアドバイザー、ブルース・アイルワード氏は国連のビデオ会見で「2回目接種までの間隔は大きな問題だ」と述べ、6月下旬から7月上旬に2回目分を出荷できるよう約1600万回分について、アストラゼネカと協力し、スケジュール調整を行っていると説明した。

ただ、どこからワクチンを調達するか詳細は明らかにしなかった。

ユニセフのコバックス担当者Gian Gandhi氏はロイターへの文書で、インドのワクチン製造会社セラム・インスティチュート・オブ・インディアから最初のワクチンを受け取った国に対して1500万─1600万回分を提供できるよう進めていると明らかにした。セラム・インスティチュート・オブ・インディアは、英製薬アストラゼネカのワクチンを国内でライセンス生産している。

Gandhi氏は「ユニセフはアストラゼネカと協力して不足分をカバーするため、7月の出荷を予定している」と述べ、出荷状況は、スペインの製造拠点がWHOの緊急使用リストに早期に登録され、そこで生産拡大できるかに左右されると説明した。

アストラゼネカからは現時点でコメントは得られていない。

コバックスは今年、低所得国向けに20億回分のワクチンを確保することを目指しているが、インドの輸出停止やメーカーの生産の遅れなどで2億回分の供給不足に直面しており、この不足分を補うため、先進国にワクチン提供を呼び掛けている。