[バンコク 17日 ロイター] - タイ国家経済社会開発評議会(NESDC)が17日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は季節調整済み前期比で1.1%増となり、ロイターがまとめた市場予想の0.9%増を上回った。

堅調な輸出と新型コロナウイルス関連規制の緩和が寄与した。一方、インフレ高進が個人消費に悪影響を及ぼした。

成長率は前期の1.8%からは減速した。

前年比では2.2%増と前期の1.8%(改定値)から加速し、市場予想の2.1%を上回った。

ロシアのウクライナ軍事侵攻の影響で世界的に物価が上昇し成長が鈍化していることから、2022年の経済成長率予想を当初の3.5─4.5%から2.5─3.5%に下方修正した。昨年の成長率は1.6%から1.5%に下方改定された。

今年のインフレ率予想は4.2─5.2%で、従来の1.5─2.5%から引き上げた。輸出の伸びは7.3%と予想し、従来の4.9%から引き上げた。

第1・四半期の成長率が市場予想を上回り、インフレが加速する中、一部のエコノミストは金融引き締めの時期が早まるとみている。

カシコン銀行のリサーチ責任者は「成長率が予想を上回ったことで、タイ中央銀行は他国に追随して上向きの金利調整がある程度可能になる。今年第4・四半期に調整が行われるだろう」と述べた。これまでは来年の利上げを予想していた。

ティスコ・グループのエコノミストは、高インフレで景気が失速するリスクがあると指摘。また「来年半ばの利上げを見込んでいるが、今年第4・四半期に行われる可能性もある」と述べた。

NESDCのダヌチャ・ピチャヤナン長官は、輸出や内需、観光部門の回復が今年のタイ経済を支えるとの見方を示した。

今年の外国人観光客の数は700万人と予想。従来予想の550万人から上方修正したが、新型コロナウイルス感染が拡大する前の2019年の水準(4000万人)を依然大きく下回る。