[ロンドン 19日 ロイター] - ムーディーズ・インベスターズ・サービスは19日、新興国経済は今後数四半期、ロシアとウクライナの戦争により厳しい状況に直面するとの見方を示した。

ムーディーズの戦略・リサーチ部門の代表、Atsi Sheth氏はリポートで、ロシアの軍事侵攻で世界的な景気後退(リセッション)と流動性逼迫が起こり、欧州とロシアのエネルギー貿易の停止など最悪のシナリオとなった場合、新興国で格付け対象となる非金融企業の約30%が信用リスクの高まりに直面すると指摘した。

消費者向けにサービスを提供する企業は、インフレ高進による消費低迷で他の企業よりも打撃が大きいと説明した。

アジア企業はサプライチェーン(供給網)の混乱と資金調達の制限でより高いエクスポージャーにさらされる一方、中南米企業への影響はそれほどでもないという。

来年にコモディティー(商品)ショックが起こり、物価と金利が上昇し、世界成長が鈍化するという深刻度が低いシナリオでは、新興国企業の約8%が信用リスクの高まりに直面すると予想している。