[北京 21日 ロイター] - 中国医薬集団(シノファーム)の新型コロナウイルスワクチンでは、2回接種してもオミクロン変異株の一部派生型に対する中和抗体がほとんど検出されず、ブースター接種(追加接種)の効果も一部にとどまったとする中国の研究論文が20日、医学誌「ランセット・インフェクシャス・ディジーズ」に掲載された。

中国ではシノファーム製を含め国内で開発されたワクチンのみが承認されている。

今回の研究は国外にも輸出されている同社製ワクチン「BBIBP─CorV」を対象としており、2回接種を受けた25人は「BA.2.12.1」、「BA.4」、「BA.5」といった派生型に対する中和活性が「なかった、もしくは最小限の検出にとどまった」とされた。

ブースター接種の後に中和活性が観察されたのも被験者のわずか24─48%にとどまったという。

これとは別の30人のグループから得られたデータによると、重慶智飛生物製品子会社製の承認済みワクチンの3回目接種を受けた被験者では、この割合は30─53%とわずかに改善された。

今回の研究はブースター接種の有効性には言及していない。