[シドニー 29日 ロイター] - オーストラリア統計局が29日発表した5月の小売売上高は前月比0.9%増の342億豪ドル(236億4000万米ドル)と過去最高を更新した。伸び率は市場予想(0.4%増)の倍以上となった。

外食や百貨店での支出が拡大し、インフレの高まりや金利上昇にもかかわらず底堅い需要が示された。小売売上高の増加は5カ月連続。

前年比では10.4%増加した。

統計局は「物価上昇もあり、5月の小売売上高が伸びた。カフェ、レストラン、持ち帰り、食品小売りでそれが特に顕著だった」と述べた。

外食費は前月比1.5%増。百貨店販売は5.1%増。

ゴールドマン・サックスは、消費者物価指数(CPI)上昇率が第3・四半期に8%でピークに達する可能性があると指摘。豪準備銀行(RBA)が上方修正した予測の7.0%を上回っている。

RBAは消費の先行きは不透明だと強調。市場では大幅利上げ観測が後退している。年末の政策金利(現行0.85%)の予想は3.25%。2週間前は3.75%だった。

HSBCの豪経済担当トップ、ポール・ブロクサム氏は「RBAの利上げが可処分所得の直接の重しなるだろう。家計の利払いが急増する。基本シナリオではないが、高インフレと金利上昇を背景に豪経済が今後12─18カ月で景気後退に直面するリスクが増えている」と述べた。