[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は5日、オフィシャルキャッシュレートを50ベーシスポイント(bp)引き上げ、1.35%とした。インフレ抑制に苦慮する中、金融引き締めを継続する姿勢を示した。

中銀は声明で、景気が底堅いことから超緩和的な金融政策はもはや必要なくなったとし、今後は金融状況の正常化に向け「一段の措置」を取るとの見通しを示した。

5月からの3回の利上げで政策金利は125ベーシスポイント(bp)上昇し、1994年以降で最も速い利上げペースとなった。

利上げは市場の予想通りだった。豪ドルは小幅に下落した。金利先物市場では8月の50bpポイントの利上げ観測が後退した。

失業率は3.9%と5年ぶり低水準にあり、求人倍率も過去最高を記録する中、ロウ総裁は経済は衝撃に耐えられると考えている。

ただ、家計の住宅ローン債務は2兆豪ドルに達し、住宅価格も値下がりし始めており、利上げは個人消費を圧迫する。

利上げで住宅ローン返済負担が増えるだけでなく、エネルギーや食品価格の高騰も家計を圧迫している。

第2・四半期の消費者物価指数(CPI)統計は今月末に発表されるが、6%以上の伸びが予想されている。コアインフレ率も4.0%を超え、中銀目標の2─3%を一段と上回る見通し。

野村のエコノミスト、アンドリュー・ティスハースト氏は、「インフレ目標達成のために経済にある程度影響が及ぶことが覚悟されているようだ。痛みは現実となり、来年初めから豪経済は景気後退(リセッション)入りする」との見方を示した。