[ニューデリー 3日 ロイター] - インド商工省のスブラマニヤム商務次官は2日、記者団に対し、今後2カ月でインドとロシア及びスリランカとの2カ国間貿易額が最大計90億ドルに達するとの見通しを示した。インド準備銀行(中央銀行)が先月、自国通貨ルピー建ての貿易決済制度を認可したことが背景。

新制度はロシアや近隣の南アジア諸国とより円滑に貿易を行うためとの見方が多い。

インドのロシアからの輸入は主に原油。消息筋によると、ロシアがウクライナに侵攻した2月24日から7月末までの同輸入額は150億ドル強と、前年比5倍近くに膨らんだ。一方輸出は制裁を科されたロシアとの決済に問題が出て、前年同期の13億4000万ドルから8億5222万ドルに減少した。

こうしたことからスブラマニヤム氏は「ルピー建てで売れるのは非常に大きな利点だ。向こう2カ月でロシア、スリランカとの貿易規模は80億─90億ドルになると見込んでいる」と語った。直近の貿易統計によると、インドの7月貿易収支は310億2000万ドルの赤字で、赤字額は前年同月の3倍以上に膨らんでいた。輸入が増加した半面、輸出が減少した。

スブラマニヤム氏は、輸出促進などの目的で英国をはじめとする幾つかの国と新たな貿易協定を締結する協議も進めていると表明した。