[モスクワ 4日 ロイター] - ロシアから欧州に天然ガスを送る主要パイプライン「ノルドストリーム1」用のタービン返却を巡る対立は4日になっても解決の兆しを見せていない。ロシア側はタービン返却の遅れが欧州へのガス供給を妨げていると主張し、ロシア政府はタービンが制裁対象でないことを確認する書類が必要とされたとしている。

ドイツのシーメンス・エナジーは4日、カナダでタービンのメンテナンスを実施し、すぐに返却する準備ができていると表明した。

一方、ロシア国営ガスプロムは、カナダ、欧州連合(EU)、英国の制裁がロシアへのタービン返却を妨げていると改めて主張。他の3基のタービンも大規模な整備が必要で、ノルドストリーム1では緊急用の予備を除いた主要タービン6基のうち1基しか現在稼働していないと説明した。

ガスプロムの声明によると、輸送能力の20%程度の1日当たり3300万立方メートル以下しか運べないことを意味する。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は「ガスプロムはタービンの返却を望んでいるが、制裁を導入したのはガスプロムではない」とし、「ガスプロムは(制裁のリスクから)自らを守る必要があり、このタービンは同社の資産だ」と訴えた。