[ジャカルタ 5日 ロイター] - インドネシア統計局が5日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.44%増加し、市場予想の5.17%増を上回った。第1・四半期の5.01%増からも加速した。

コモディティー価格上昇を受けた輸出が追い風となったが、金融引き締めやインフレ、世界的な景気後退リスクで先行きは逆風も予想される。

第2・四半期のGDPは前期比(季節調整前)では3.72%増。市場予想は3.44%増だった。

輸出は前年比20%近く拡大し、伸び率は前四半期の16.22%から加速した。

GDPの半分以上を占める家計消費は、新型コロナウイルスの規制解除に伴い一段と回復した。一方、投資は減速した。

部門別では、食品・飲料、鉱業、建設業、運輸・倉庫業が前期より急速に拡大した。

ただ、インドネシア中央銀行は先月、2022年通年の経済成長率が予想レンジ(4.5─5.3%)の下限になるとの見通しを示した。従来はレンジの中間になると見込んでいたが、世界経済の減速が輸出への打撃となり、国内のインフレ高進が消費回復を遅らせるとの見方から予想を引き下げた。

7月の消費者物価は前年比4.94%上昇し、7年ぶりの高い伸びとなり、市場では利上げが近いとの見方が広がった。

キャピタル・エコノミクスのアナリスト、ガレス・レザー氏は「力強い成長だが、逆風が強まっており、持続不可能だ」とし、コモディティー価格の低下と世界経済の減速で輸出が影響を受けるとの見方を示した。

OCBCのエコノミスト、ウェリアン・ウィラント氏は、世界的に景気後退懸念が強まる中、「インドネシア経済が相対的に隔離されている」ことが浮き彫りになったとし、経済が好調なため中銀の利上げを予想。OCBCは今月の政策決定会合での利上げを見込んでいる。

インドネシアのアイルランガ調整相(経済担当)は、今年のGDP伸び率が政府目標の5.2%を達成すると楽観していると発言。新型コロナの感染者が減っており、外国企業も投資の意向を示していると述べた。

ただ景気は新型コロナ禍から回復途上にあり、中銀が利上げを急がないことを期待するとも述べた。