北朝鮮、生産正常化の方針表明 コロナ禍混乱「乗り切った」
北朝鮮の国会に当たる最高人民会議が17日から2日間開かれ、今年中に工業生産を正常化させ、経済目標を達成する方針が示された。写真は平壌の織物工場で2016年5月撮影(2023年 ロイター/Damir Sagolj)
(ロイター)
朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。会議では政府予算や経済政策、人事異動が審議されたという。
金正恩朝鮮労働党総書記は出席しなかったが、金徳訓首相が昨年の活動報告を行い、今年の主要産業の課題を示した。
昨年については計画の「未達」があった一方で、コロナ禍による「建国以来最悪の混乱をうまく乗り切った」と評価した。
また、内閣が産業部門の生産を促進し、建国75周年となる23年を「発展過程の大転換の年」にすることを目指していると述べた。
KCNAの別の記事によると、コ・ジョンボム財政相は予算審議で、今年の歳出が昨年から101.7%増加する見込みだと述べたが、額は示さなかった。防衛力強化や経済発展、国民の生活水準向上の取り組みを財政面で支援するため、「確実に予算を執行する必要がある」と強調した。