[ロンドン 26日 ロイター] - ハント英財務相は27日に行う演説で、成長を後押しするため生産性向上に取り組む方針を表明する。与党・保守党の一部から反発を受けている増税方針は堅持する。

ハント氏は3月の予算声明で成長計画を発表する準備を進めている。

27日の演説では、デジタル技術、再生可能エネルギーや高度製造業といった新たな高価値産業への移行など、成長産業に焦点を当てる。

財務省が公表した抜粋によると、ハント氏は「未来への自信は現在への誠実さから始まる。そしてわれわれが直面している最大の課題である生産性の低さから目を背けてはならない」と演説する。

また「長期的な繁栄に向けたわれわれの計画はこの課題に真正面から取り組む。それはブレグジットによって可能となった計画であり、われわれが取るべき大胆な選択のための触媒となれば成功するだろう」と表明する。

テレグラフ紙によると、ハント氏は成長促進策として減税を前倒しで実施すべきとの一部保守党議員からの要求を拒否する。

首相官邸によると、ハント氏は26日、インフレ抑制のため、昨年11月に示した財政規律を守る必要があると他の閣僚に伝えた。