米共和党、債務上限問題で独自法案準備も 下院議長が言及
3月30日、米共和党のマッカーシー下院議長(写真)は、債務上限問題に対処する法案を同党が独自にまとめ、多数派を占める下院で可決する可能性に言及した。米議会で10日撮影(2023年 ロイター/Evelyn Hockstein)
(ロイター)
「大統領が動かないなら、われわれが動く」と記者団に強調。「われわれは何カ月も大統領との話し合いを求めてきた。大統領は経済を危機に陥れてもいいと決めた。これ以上どうしようもない」と主張した。
共和党独自案の詳細には触れなかった。
債務上限を今夏までに引き上げるか停止できなければ、政府の資金繰り措置が尽きて米国債がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性がある。
ただ、共和党の独自法案が下院を通過しても、民主党が多数派を握る上院で可決できなければ実質的な効果はない。
共和党はこれまで、具体的な提案を示さずに未使用の新型コロナウイルス関連資金の回収などの予算措置を求めてきた。バイデン氏はこれに対し、無条件で債務上限引き上げにまず取り組むべきと訴えるとともに、下院共和党に2024年会計年度の独自予算案をまとめるよう要求してきた。
マッカーシー氏は今週、CNBCに対し、4兆ドルの歳出削減を打ち出す用意があると語っていた。