[キーウ/アムステルダム 1日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領とオランダのルッテ首相は1日、北東部ハリコフで2国間の安全保障協定に署名した。

ルッテ首相はロシアとの国境から40キロの距離にあるハリコフを電撃訪問。ウクライナと2国間の安全保障協定を締結するのは、カナダ、イタリア、ドイツ、フランス、デンマーク、英国に続いて7カ国目となる。

2国間の安全保障協定はウクライナが北大西洋条約機構(NATO)加盟を実現させるまでのつなぎ的な措置で、ウクライナのイェルマーク大統領府長官によると、他の複数の国とも締結が協議されている。

ゼレンスキー大統領は短文投稿サイトのX(旧ツイッター)への投稿で、今回の協定には今年のオランダからの20億ユーロ(21億6000万ドル)の軍事支援と今後10年間の追加軍事支援が含まれていると指摘。「ウクライナの防衛が強化される」とし、ルッテ首相に謝意を示した。

ルッテ首相は、ウクライナに送る弾薬を第3国から購入するというチェコの構想に追加で1億5000万ユーロ(1億6200万ドル)供与すると発表した。

チェコは先月、50万発の155ミリ砲弾と30万発の122ミリ砲弾を第3国から調達し、資金が確保できれば数週間以内にウクライナに提供できると表明していた。

ロシア軍の空爆を頻繁に受けているハリコフを西側の政府高官が訪問するのは稀。ゼレンスキー大統領は、ルッテ首相のハリコフ訪問は「象徴的」としている。

米英独仏などは先月22日、ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長の後任にルッテ首相を起用することに支持を表明した。