「資格の大原」でおなじみ、大原学園で講師を務めた経験をお持ちで、『30代で人生を逆転させる1日30分勉強法』著者でもある石川和男さんに、失敗しない社会人の勉強法、特に今回は「”知っておきたい”ライバルに“差”をつける勉強のテクニック」について教えていただきます。仕事にも勉強にもすぐに実践できるテクニックなので、取り入れてみてはいかがでしょうか。

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30分の勉強時間は、その他大勢の6倍以上!

ビジネスパーソンは、毎日が激務の連続です。残業、休日出勤、平日は上司や同僚とのつきあい、土曜日は家事に掃除、日曜日は子供と公園へ……。
そんななかでも1日30分の時間を作り出して下さい。1日30分を作り出すことでその他大勢から抜け出すことができます。
「たった30分の勉強でその他大勢から抜け出せるのか?」
あなたは、そんな疑問を抱くかもしれません。しかし統計によると30〜50代の1日平均の勉強時間は、たったの5分なのです。アンケートに答えてくれた方のみでの統計なので、本来はもっと短いかもしれません。5分だと仮定すると、30分で平均より6倍も勉強をすることができます。しかも100日で2,500分の差がつき、1,000日で25,000分(417時間)差です。継続すればするだけ差が開いていきます。

作った30分を無駄にしない

以前、「この「勉強法」は、やってはいけない」でご紹介した、せっかく作り出した30分を、サブノートという形で講義内容をまとめた綺麗なノートを作成する時間に使ってしまったり、「この「勉強法」は、やってはいけない〜暗記編〜」でご説明した、”見るだけの暗記”、”同じ科目だけを続けて暗記”、”繰り返さない暗記”などで費やしてしまっては勿体ないのです。30分という時間はあっという間に過ぎてしまいます。

そこで今回は、いかに効率的な勉強をするか、その方法をお伝えします。

期限を決めて勉強する

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例えば上司から、「この仕事を1週間で終わらせて」と言われたらどうしますか?
もちろん、1週間で終わらせますよね。
同じ仕事でも「5日で」と言われたら、なんとか5日で終わらせます。
じゃあ「3日で」と言われたら、やはり3日で終わらせるものなのではないでしょうか。
DVDをレンタルで借りてきたときもそうです。旧作は7日以内と決まっていたら7日以内に返しますよね。準新作は4日以内に返却という場合は、4日以内に、新作は明日までと決まっていたら、雨でも嵐でも次の日返しに行く。期限があるから人は守り、期限があるからこそ燃えるのです。

勉強も同じです。30分以内に総合問題を解こう。10分以内に個別問題を解こう。山手線で各駅に到着するまでに単語を覚えよう。テレビCMの間にもう1回暗唱しておこう……など、意図的に期限を決めて勉強してください。
そのときにストップウォッチだと、あと3分、あと2分と時間が気になります。気づいたときには5分が経過しているときもあります。キッチンタイマーだと時間が経つと音が鳴って気がつきますが、図書館などで勉強していると周りの人に迷惑になります。そこで役に立つのが携帯電話のバイブ機能。会社や電車など音が鳴らせない環境では大活躍です。私は勉強のみならず仕事においても利用しています。企画書の作成は45分で、伝票整理は30分で、仮払いの精算は15分で……というように、職場では周りに迷惑が掛からないように携帯電話で期限を決めて仕事をしています。
タイマーを30分に設定して、「この時間だけは一心不乱にガムシャラに勉強(仕事)をする」と決めるのも集中力が持続します。

期限には不思議な力が宿っています。いつでも良いから勉強しよう。困ったら勉強しよう。仕事が山積みだから暇なときに勉強しよう。これでは、いつまでたっても勉強はできません。期限があると人は、不思議と燃え、集中力も高まります。
「期限を決めて」または「”意図的”に期限を作って」勉強するのです。

2つ以上の動作で記憶に定着させる

脳科学者の林成之教授。北京オリンピックの日本代表競泳チームに脳科学的専門家として参加し、北島康介選手を金メダリストに導いたことで有名な方です。林教授は講演で「人は2つ以上の動作で記憶が定着する」と言っていました。

Aさんは、ソファに寝そべって黙読で理解しようとするタイプ。
Bさんは、口に出して読んで覚えるタイプ。
Cさんは、携帯プレイヤーなど耳で覚えるタイプ。
Dさんは、重要な箇所をノートに書いて覚えるタイプ。
Eさんは、蛍光ペンでマークを引いて覚えるタイプ。


どの勉強の仕方が合っていて、どれが間違えているというものではありません。
ただ激務のビジネスパーソンには、貴重な30分です。その30分をどう使うのか?
ただ目で見て覚えるだけではなく、口に出し、耳で聞いて覚えて下さい。時には線を引いたり書き込んだり、動作を組み合わせることで記憶しやすくなります。
さらに、口に出しながら書いたり、時には聞きながら部屋の中を歩いたりと動作を”掛け合わせる”ことで、記憶は定着しやすくなります。限られた時間内で次から次へと見る・口に出す・聞く・書く・線を引くを組み合わせて繰り出すことで30分という時間を有効に利用することができます。

以上のように、自分を追い込み目的意識を持ってチャレンジすることが効果的な時間の使い方です。これらの勉強法を使って、あなたの隙間時間を有効活用してみてください。

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f:id:asukodaiary:20170309141602j:plain【プロフィール】石川和男(いしかわ・かずお)

建設会社総務部長、大学、専門学校講師、セミナー講師、税理士と、5つの仕事を掛け持ちするスーパーサラリーマン。大学卒業後、建設会社に入社。管理職就任時には、部下に仕事を任せられない、優先順位がつけられない、スケジュール管理ができない、ダメ上司。一念発起し、ビジネス書を年100冊読み、月1回セミナーを受講。良いコンテンツを取り入れ実践することで、リーダー論を確立し、同時に残業ゼロも実現。建設会社ではプレイングマネージャー、専門学校では年下の上司の下で働き、税理士業務では多くの経営者と仕事をし、セミナーでは「時間管理」や「リーダーシップ力」の講師をすることで、仕事が速いリーダーの研究を日々続けている。
『仕事が「速いリーダー」と「遅いリーダー」の習慣』(明日香出版社)は16刷中ほか、勉強法、時間術など3冊のビジネス書を出版している。
石川和男 公式サイト http://ishikawa-kazuo.com