本格的な雨のシーズンになりました。災害時、ライフラインが寸断された時に水や食料に比べると盲点になりやすいのが「トイレ問題」。解決策として、「マンホールトイレ」と「トイレカー」が注目されています。
汚物を回収する必要がない「マンホールトイレ」とは

福岡県北九州市で1日に開かれた「とばた菖蒲まつり」。

その一角にトイレが設けられました。一般的な仮設トイレではありません。

公園の下に下水道管を通してその上にトイレを設置する「災害用のマンホールトイレ」です。
Q.トイレできましたか?
子ども「うん」
実際に使用した人「子供が実際に外でお手洗いできるかというのはすごく大事な問題なので閉鎖的な空間でお手洗いできるのはいいと思った」
市民「災害時にあったら使ってみたいと思う」
家庭トイレに似た使用感 臭いは?

RKB 浅上旺太郎記者「北九州市が設置を進めるマンホールトイレ。排泄物を下水道管にそのまま流せることが特徴です」

マンホールトイレは、あらかじめ地中に引き込んでおいた下水道管に排泄物を直接落とします。
半日に1度ほど事前にためておいた水を下水道管に流してまとめて処理をする仕組みです。

使用感は家庭のトイレと似ていて下水道管に水をためているため臭いがあまりありません。
仮設のトイレと違い排泄物を回収する必要がないことも特徴です。
1時間10分ほどで4つのトイレが完成

いざというときに、マンホールトイレを設置するのは市と防災協定を結ぶ北九州市建設業協会です。この日は、テントの組み立てに少し戸惑っていましたが、1時間10分ほどで4つのトイレが完成しました。

北九州市建設業協会 山本啓之会長「今年度内に各区の業者に何社かずつきちんと指導するように協会では考えています」
能登半島地震で注目されたトイレ問題

トイレの問題が大きく注目されたのが去年1月に発生した能登半島地震。

道の駅の公衆トイレは、排泄物を処理できずに使えなくなっていました。

北九州市は七尾市の駐車場の敷地にあった下水道を利用してマンホールトイレを設置し、近くにあった海の水で排泄物を流したといいます。
マンホールトイレ 整備進める北九州市 費用は1か所1000万円

北九州市は、2014年から各区の公園に、1か所あたりおよそ1000万円をかけてマンホールトイレの整備を進めてきました。

今年度整備する三萩野公園を含め全部で11の公園で利用することができます。

北九州市下水道計画課 松本実花主任「災害時に抵抗なく使ってもらえるようになればいいと思います」
「トイレカー」という選択も

さらに北九州市は災害対応を強化するため、トイレカーを1台、導入することも決めています。トイレカーとはどういうものなのか、福岡県遠賀町にあるメーカーを訪ねました。

RKB 浅上旺太郎記者「結構広いですね。私は身長177センチありますけど天井にまだ届いてないです」

この会社は、軽トラックの荷台部分に小便器と洋式トイレを備えたものを主に作っています。とにかく快適な空間作りを目指したということです。

BB WILL 菊池景さん「被災した人が通常と変わらない、もしくはそれ以上の環境で過ごせるかということが一番。寄り添った形になると思います」

普通免許があれば運転できるうえ、不具合があっても修理しやすいシンプルな構造で専門的な知識がなくても維持できるのも特徴です。
能登半島地震以降、国の補助金制度が作られたこともあり、自治体から問い合わせが多数寄せられているといいます。

BB WILL 菊池景さん「災害があると心がやすまるかとかとかも含めて考えないといけない。災害から復興に向けても含めて色々な活用の方法で役立ててほしい」

能登半島地震をきっかけに大きく注目された災害時のトイレ問題。
被災者の健康を守るため、衛生的なトイレ環境を確保する取り組みが進んでいます。


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