建設業労働災害防止協会大阪府支部は、会員の労働災害発生状況調査結果を明らかにした。被災した労働者の経験年数は、1〜5年未満がおよそ3割と最も多く、経験5年未満の未熟練労働者が全体の4割弱も占めることが分かった。一方で、経験20〜30年のベテランも目立っているという。このため「高齢者への対策強化が必要と思われる」と指摘している。現場入場日数では、61日以上が3割と最多に。日数の長い労働者が多数に上っている。

 調査は、平成18年度から毎年実施しているもの。大阪府内の建設現場で発生した休業4日以上の労働災害の発生状況について、会員1156社を対象にアンケートを行っている。

 それによると、被災者の年齢は20歳代が21件(25%)とトップで、次に60歳以上が20件(24%)と多かった。

 経験年数では、1〜5年未満が27件(32%)と最多になっている。経験5年未満を未熟練労働者とみなすと、全体の36%を占めている計算になる。他方で、経験20〜30年のベテランでも14件(16%)発生している。

 経験年数を年齢別にクロス分析したところ、経験年数が1〜5年未満では20歳代が多かった。経験年数の少ない5年未満を年齢別にクロス分析した結果では、20歳代が17件と最も多かったが、40歳以上も8件あることが判明。「中堅層以上の年齢層でも他産業からの転職者が一定数存在していることがうかがわれる」と分析した。

 さらに、「経験年数が20年以上の60歳以上で、17件と多く発生していることは、高年齢者への対策強化が必要と思われる」と懸念を示した。

 現場入場日数については、61日以上が29%と最多で、次に31〜60日が18%と多かった。「入場日数の長い労働者が結構多くなっている」とした。1週間以内は28%だった。