部下との交流方法示す

 ストレスチェック制度の検討委員を務め、企業の管理職研修なども手掛ける精神科専門医、産業医である著者が、管理職が実践すべきメンタルヘルス対策の重要性を解説した本書。職場での不調者への基本的な対応のほか、ラインケアのなかで上司が果たす役割に注目する。「外向的」「内向的」「感情的」など部下のタイプにあったコミュニケーションの取り方、納得感・達成感など、働く意欲の出る職場の検証、ストレスマネジメント、ハラスメント防止など、「環境改善=人間関係の改善」とし、改善の実践例を事例とともに紹介していく。

 コロナ禍で働き方の変化や不安からくるストレスが増えている。メンタルヘルスを労働者の健康問題としてだけでなく職場環境の問題と捉え、生産性向上につながる職場づくりのヒントを教えてくれる。

(渡辺洋一郎著、日本生産性本部生産性労働情報センター、TEL:03-3511-4034、A5判、183ページ、税込2200円)