日本建設業連合会(宮本洋一会長)は、トンネルの掘削面から岩石が落下する「肌落ち」による労働災害を防ぐため、トンネル工事現場の安全対策指針を取りまとめた。トンネル掘削の最先端部分である切羽内への立入りが必要な作業を特定し、落石防護ネットを設置するなどの対策を示している。

 同指針は、昨年、リニア中央新幹線のトンネル工事で死亡事故が発生するなどの労災が相次いだことから、厚生労働省が作成を要請していたもの。厚労省が平成28年に策定した「肌落ち災害防止のガイドライン」では、切羽への立入りを禁止し、立ち入るのは真に必要がある場合のみと定める一方、必要な作業の判断基準を設けていなかったことから、同連合会へ検討を求めていた。