埼玉・秩父労働基準監督署は、墜落防止措置を講じなかったとして、建築工事業の㈲中村住建(埼玉県秩父市)と同社取締役を安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置など)違反の疑いでさいたま地検に書類送検した。

 平成3012月1日、秩父市羊山公園の羊の飼育小屋で屋根材の取付け工事を労働者に行わせた際、囲いや手すり、覆いなどを設けさせていなかった疑い。

作業をしていた労働者3人のうち、1人が屋根上の端から墜落して頭を打ち、死亡した。羊小屋の軒高は約2.9メートルで、屋根の勾配は24度だった。

墜落した労働者は同社に雇用されていたが常勤ではなく、屋根工事という特殊な作業を行わせるために選任された経験者だった。

同労基署によると、墜落防止措置を講じなかった理由として、経済的理由や工期が短かった点、作業現場がそれほど高所ではなかった点を挙げているという。

【令和2年2月4日送検】