20個の練習で上達へ

 タイトルのとおり実践に力点が置かれているのが特徴となっている。スポーツや語学と同様に1on1(ワン・オン・ワン)の対話にも練習が欠かせないとして、合計20個に及ぶエクササイズを収めた。

 最初に実施する練習としては、自分自身と向き合うことを挙げた。シートを活用して、経験してきた仕事やプライベートの経験、自身の性格を書き込むよう求めている。

 1on1に成功している実践者の多くは「自分が学んだコーチングの知識やスキルを部下やメンバーと共有している」との指摘が興味深い。管理職向けの書籍ではあるが、部下と内容を共有して共にエクササイズに取り組めば効果を高められる――そんな仕掛けとなっている。人事制度の1つとして導入する企業が増えてきたなか、職場内に常備したい一冊といえる。

 (本間達哉著、経団連出版刊、TEL:03-6741-0045、1400円+税)