長野・松本労働基準監督署は、ベトナム人技能実習生2人に防じんマスクなどの呼吸用保護具を使用させなかったとして、足場など仮設資材の修繕・整備を営む㈲飯田整備工業(長野県飯田市)と同社取締役を労働安全衛生法第22条(事業者の講ずべき措置等)違反などの疑いで長野地検松本支部に書類送検した。

 技能実習生らはいずれも20代後半の男性で、長野県安曇野市にある同社松本整備工場で半自動アーク溶接機を用いた足場材などの補修作業に従事していた。金属をアーク溶接する際には、ヒューム(加熱により発生する粒子状物質)などの粉じんが発生する。粉じんを吸い続けるとじん肺などになる恐れがあることから呼吸保護具を使用させなければならないが、同社は令和2年8月1日〜9月15日までの約1カ月半、これを怠っていた疑い。

 同労基署は、「作業現場にはほかにも何人か作業員がいたが、アーク溶接を行っていたのは技能実習生2人だけだった」としている。

【令和2年1124日送検】