ジョージ・フロイドが警官によって殺害されてから約2ヶ月が経つ。トランプ米大統領は、人種平等を訴える一連の騒ぎにうんざりしているようだ。米TVインタビューにて、警官による黒人殺害問題を問われ「何と馬鹿げた質問だ」と返した。

2020年7月14日、トランプ大統領はホワイトハウスでCBSイブニングニュースのインタビューを受けた。フロイド殺害をきっかけに各地で抗議活動が盛り上がる中、警官によるアフリカ系米国人の殺害が続いている現状について問われた大統領は、インタビュアーのキャサリン・ヘリッジに噛み付いた。

「白人だって同じだ。白人も殺されている」とトランプは、顔を真っ赤にして口を尖らせながら興奮した様子で反論した。「何と馬鹿げた質問だ。白人も同じ目に遭っている。むしろ白人の犠牲者の方が多い。白人の方が多いんだ」

CBSニュースが報じたところによると、米国で黒人男性が警官によって殺害される確率は白人男性のおよそ3〜3.5倍という調査結果が出ている。トランプの言うように警官によって殺害される白人男性の数が「より多い」とすれば、それは人口に占める白人の数が圧倒的に多いからだろう。

警官による黒人殺害問題への対応を求める声を完全否定するトランプの態度は、決して驚くべき反応ではない。大統領はフロイド殺害事件以降も、人種差別主義者としての旗を掲げてきた。事件発生からこれまで2ヶ月の間トランプは、警官による野蛮な行為に抗議する「暴力集団」を武力で押さえつけるべきだとソーシャルメディア上に投稿したり、有名な通りに「BLACK LIVES MATTER」の文字がペイントされて嘆いたりした。さらに、全米自動車競争協会(NASCAR)がレース中に南部連合旗を振るのを禁じたことに反発し、建国以来国内に蔓延る人種差別の存在をどうにかして否定しようとしている。

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南部連合旗を擁護することについてCBSのヘリッジに問われた大統領は、言論の自由を持ち出した。さらに彼女は「奴隷制度を想起させる南部の旗が多くの国民にとって苦痛のシンボルとなっている」理由を大統領が理解しているかどうか確かめようとしたが、トランプは明らかに理解していなかった。

「国民はあの旗を気に入っている」と大統領は述べ、言論の自由を再び主張した。