80年代のロック・レジェンドを捉えた写真集『The Decade That Rocked』。ロック・フォトグラファーとして知られるマーク・ワイスの貴重なアーカイブの一部と逸話を紹介しよう。

10代の頃、ワイスはコンサートにこっそりカメラを持ち込んで、撮った写真をファンに売っていた。70年代後半には、KISSの写真を売った罪で一晩刑務所に入り、出所した後、自分のポートフォリオをCircus誌に持ち込み、エアロスミスの撮影を依頼された。まもなく、彼は80年代のハードロック全盛期の最前線に立ち、オジー・オズボーン、ヴァン・ヘイレン、AC/DCなど数え切れないほどの写真を撮影しました。

『The Decade That Rocked』の中で、ワイスはヘアメタルの時代を振り返っている。「誰もが楽しんでいた時代だった」とワイスは言う。「この音楽を聴いていた人たちは、今でも当時と同じように宗教的に聴いています。それが今でも彼らのライフスタイルなのです。だからこそ、モトリー・クルーやポイズン、ボン・ジョヴィのようなバンドが今でもスタジアムで演奏できるのです。これほどの興奮を味わった10年間は他にはないよ」

●ジョーン・ジェット(1980年)

Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

これは彼女が「アイ・ラヴ・ロックンロール」のデモを初めて聴いたときの写真、っていうのが俺の希望的観測なんだけど、実際に彼女が何を聴いていたのかは知らない。彼女も覚えてないんじゃないかな。一目見てそれがいつの時代かわかる、時間を切り取ったような写真が好きなんだ。ここにテープレコーダーとヘッドホンが写ってなかったら、これが1980年の写真だとは断言できないだろう。ワインボトルも灰皿も今出回ってるものと大差ないけど、ウォークマンは80年代の象徴だからね。ツアーバスのラウンジだって、最近のものとそう違わないはずさ。でも何より魅力的なのは、やっぱり彼女の表情だね。彼女が何を聴いていたのか、すごく気になるだろ?

俺は1980年から彼女の写真を撮るようになった。当時彼女はたくさんショーをしていて、これはニューヨークで撮った。彼女がザ・ランナウェイズを辞めて、ソロに転向したばっかりの頃だね。俺はランナウェイズのファンだったから、ジョーンと仕事ができるようになってうれしかったよ。当時彼女は21歳か22歳だったんじゃないかな。


●ヴァン・ヘイレン(1980年)

Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

俺は彼らのショーの写真をたくさん撮ってたから、デヴィッド・リー・ロスがこのジャンプをするタイミングを知ってた。彼がドラムの台に上がるとカメラを構えて、彼にピントを合わせた。完璧な1枚を撮れるチャンスは1度きりだ。この写真ではモーションをとらえるために、フラッシュを焚く必要があった。俺は自動フォーカスを一切使わなかったから、ピントを前もって合わせておかないといけなかったんだけど、被写体が動いてると難しいんだ。もっとエディー(・ヴァン・ヘイレン)を入れたかったけど、そこは妥協するしかなかった。切れてはいるけど、彼が叫んでるところを捉えてるのはクールだと思う。デイヴに関しては文句なしだね。何メートル飛んだのか知らないけど、最高に思い切りのいいジャンプだった。トランポリンを使ったのかと思うほどにね。グッときたよ。

彼らとのツアーはまさにパーティーだった。女の子に渡せるよう、彼らはいつも俺に余分にパスをくれた。デイヴはパスに適当にイニシャルを振るんだけど、彼と対面することができた女の子のイニシャルがそれと一致してると、その娘はボーナスをもらえるんだ。いくらだったのかは知らないけどね。俺はパスをたくさん配ったけど、回収した覚えは一度もないよ。


物議を醸したオジーのアイロン写真とは?

●マーク・ワイスを撮るオジー・オズボーン(1981年)
【画像】マーク・ワイスが撮った伝説の写真たち(ギャラリー13点)
Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

これは1981年の彼との初セッション終了後に撮ったやつだ。彼は着ていたジャケットを脱いで俺に手渡し、俺はカメラを彼に預けた。役割を交換したわけだよ。彼とは楽しくやれそうだと思ったけど、実際その通りになったね。


●AC/DCのアンガス・ヤング(1983年)
【画像】マーク・ワイスが撮った伝説の写真たち(ギャラリー13点)
Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

これは(フロリダにあるHollywood Sportatoriumでの)ショーの直前に撮ったやつで、雑誌の表紙に使われることになってた。俺はバックドロップを用意して、彼はただタバコをふかしてた。撮影を終える直前になって、「手をジャケットの中に入れてみよう」って俺が提案したんだ。彼は俺の意図を汲みかねてたけど、ナポレオンを意識してるんだって伝えると、彼はこうやって右手を掲げた。この独特の表情が学生服とすごくマッチしてるね。


●オジー&エイミー・オズボーン(1984年)
【画像】マーク・ワイスが撮った伝説の写真たち(ギャラリー13点)
Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

これは1984年の写真で、オジーが娘のエイミーを抱きかかえてる。彼のアルバム『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』のセッション時に撮ったやつだ。(FACE誌の)母の日記念号で使われることになってたんだけど、彼が頭のイカれた主婦に扮するっていうのは、アルバムのコンセプトとも沿ってた。撮影の終盤に差し掛かった時にエイミーがスタジオに入ってきたんだけど、「彼女にも入ってもらおう」って俺が提案したんだ。彼がエイミーにアイロンをかけてる写真もあるよ。あれが公開された時には、いろんな人から「よくそんなことができるな」って言われるたびに、アイロンは本物じゃないから彼女は無事だって説明しなきゃいけなかった。オジーとのセッションで撮った写真はしょっちゅう物議を醸してたよ。
 
初めて彼を撮影したのは1981年で、Circus誌のカバー写真を俺が撮ることになったんだ。俺は当時21歳かそこらだった。指定されたホテルに行って撮影準備を済ませ、最初はごく普通の服装で撮影してたんだけど、Circusの「Rock & Roll Yearbook」っていう企画にちなんだコンセプトをその場で思いついたんだ。彼はピンクのチュチュを履き、俺が持ってきたボクシングのグローブをはめた。おもしろ半分で撮影を続けながら、彼が俺のことを信用してくれてるのがわかった。それ以来彼の撮影を担当するようになったんだけど、彼はいつも俺の意見を尊重してくれて、おかげですごく自信がついたよ。「満足のいくものが撮れたか? もう少し続けるか?」みたいな感じで、いつも気を遣ってくれた。それでいてカメラを向けると、彼は瞬時にスイッチが入る。初めて会ったその日に、俺たちの間には絆が生まれたんだよ。


ニッキー・シックス、噛みつきは友情の証?

●モトリー・クルー(1984年)
【画像】マーク・ワイスが撮った伝説の写真たち(ギャラリー13点)
Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

当時は毎日のように彼らの写真を撮ってた。バックステージには大量の酒が用意されていて、彼らはショーの後は必ずどんちゃん騒ぎをしてた。(『シャウト・アット・ザ・デヴィル』ツアーでの)ある公演を終えた後、俺は汗だくになったメンバーたちの写真を撮ろうとした。彼らのショーの熱気が伝わるようなやつをね。俺は酒のボトルを片手に持ったメンバーたちに、横一列に並んでくれるよう頼んだ。トミー(・リー)は特にいいね。片手でビール缶を持ちつつ、脇にはジャック・ダニエルのボトルを抱えてる。ヴィンス(・ニール)に少し下がるように指示したり、構図は何度か調整する必要があった。一番厄介だったのはミック(・マーズ)だね、彼は全然汗をかかないからさ。これはショーの直後だから、メイクなんかも全然直してない。興奮冷めやらぬ感じを出したかったんだ。
 
この時彼らは、オジーのツアーのオープニングアクトを務めてた。俺は基本的にオジーのバスに乗ってたんだけど、モトリーのメンバーが「俺たちのバスに来いよ」って誘ってくれてさ。シャロン(・オズボーン)に一応許可を求めたら、「いいわよ、楽しんでらっしゃい」って言ってくれた。ニッキー(・シックス)に付いていくと、運転席のすぐ隣にいたトミーが足を伸ばしてて、通りにくそうにしてた俺の手をつかんだ。次の瞬間、ニッキーが俺の太ももに噛みついて、「血を流せ」って言った。どういう意味だって訊くと、彼は血が出るくらい強く俺に噛みながら、「俺のことも噛め」って言うんだ。俺は当然、そんなことはできないって言った。トミーが手に持ってたジャック・ダニエルを俺の口に流し込んだせいで、太ももの痛みが少し和らぎ始めてた。ニッキーはまだ噛みついたままで、俺が彼のことも噛むまでやめないって言った。オジーのバスは既に出発してたから、次の目的地に行くにはこのバスに乗っていくしかない。俺に与えられた選択肢は、痛みを忘れられるようジャックのボトルを3本空にするか、彼に噛みつくかのどちらかだった。仕方なく、俺は後者を選んだ。

それでようやく、俺は彼らの仲間として認めてもらえた。彼らは気に入った奴をツアーに同行させる時には、初日にいつも同じことをしてるらしかった。だから翌日以降はその奇行が繰り返されることはなかったよ。後部座席に座ってたミックとヴィンスは、噛みつかれてる俺を見て首を振りながら、「またやってるよ」って言ってたな。


●エディ・ヴァン・ヘイレンと女優のヴァレリー・バーティネリ(1984年)
【画像】マーク・ワイスが撮った伝説の写真たち(ギャラリー13点)
Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

70年代に『ワン・デイ・アット・ア・タイム』を観てた俺にとって、ヴァレリーがタバコとビールを嗜んでる画は新鮮だったね。これは(デトロイトのCobo Hallで行われた)MTVの『Lost Weekend』の時の写真だ。当時は何もかもがうまくいってて、みんないつも上機嫌だった。ヴァン・ヘイレンと週末を過ごすっていうこのイベントには、応募が殺到したらしかった。MTVに雇われた俺は、当選した2人の子供をプライベートジェットに乗せ、彼らの写真を撮るっていう役割を与えられてた。ヴァン・ヘイレンのメンバーとは1979年に初めて撮影した時から付き合いが続いてたから、俺は彼らのバックステージに入ることを許可されてた。

そこでヴァレリーを見つけた時、これは絶対に撮らなきゃって思った。向かい合って話してた2人に並んでもらうよう声をかけ、2人がポーズをとったところをフィルムに収めた。この写真の2人はまるで兄妹みたいだね。典型的な80sファッションもいい。ヴァレリーは少しおめかししてるけど、撮影を意識してたわけじゃないんだ。


エアロスミスの現場を出禁になった理由とは?

●スティーヴン・タイラー(1985年)
【画像】マーク・ワイスが撮った伝説の写真たち(ギャラリー13点)
Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

この写真を最後に、俺は以降10年間スティーヴン・タイラーを撮影できなくなった。俺がエアロスミスを撮り始めたのはジョー・ペリーが抜けた後で、俺はソロに転向した彼の写真も撮ってた。バンドは一時の勢いを失ってたから、多少接しやすくなってたね。雑誌で俺の写真を見てコンタクトしてきた彼らは、当時露出する機会を増やそうと躍起になってた。俺はその点で多少力になれたから、互いにいい関係を築くことができた。
 
1984年にジョーがバンドに復帰した後、俺は彼らのショーを何度も撮影した。バンドは『ダン・ウィズ・ミラーズ』をリリースし、ティム・コリンズを新たなマネージャーとして雇った。ティムの役割のひとつは、過去にバンドと付き合いのあった人間をことごとく排除することだった。バンドの側近や取り巻き、それに俺のようなフォトグラファーのことだよ。マネージメント側は、そういう存在がバンドに悪影響を及ぼしてるって考えてたんだ。ティムがバンドの過去を精算し、再び軌道に乗せることに成功したことは確かだよ。でも公私問わず付き合いのある人間を排除するなんて、俺には理解できなかった。もし誰かがバンドに悪影響を与えてたんだとしたら、俺もその影響を受けてたはずさ。当時の俺はまだ子供だったからね。彼らと一緒にドラッグをやったことはあるけど、俺がそれを持ち込んだことは一度もない。
 
(アリゾナ州チャンドラーのCompton Terraceで行われたショーで)彼らはスコーピオンズの前座を務めることになってた。当時エアロスミスはカムバックを果たそうとしてたんだ。俺はフォトグラファー用のパスを申請したけど、どういうわけかマネージメント側から返事がなかったから、結局スコーピオンズ側に対応してもらった。会場でティムを探したんだけど、どうも避けられてる様子だったから、俺はスティーヴンに話しかけた。「お前が来るって知らなかったよ。ショーの写真を撮るのか?」って言う彼に、俺はスコーピオンズを撮るんだって答えた。すると彼が写真を撮ってくれって言うから、俺たちはバックステージで撮影を始めた。そこにティムがやってきたから、俺はスティーヴンに頼まれたことを伝えた上で、パスを出してくれないかって頼んだ。すると彼は「心配するな、どうせ必要ない」って言って俺を睨んできた。俺たちが撮影を始めると、3分もしないうちに巨漢の男2人がやって来て、俺はそこからつまみ出された。

後になってわかったんだけど、その男たちは会場で俺を見かけたらつまみ出すように指示されてたらしい。彼らはわざわざ俺の写真を貼り出して、俺がバンドの控え室に立ち入れないようにした。それから10年間、ティムがバンドのマネージャーをクビになるまでの間、俺は彼らに一切近づけなかった。奴がいなくなった途端に、また一緒に仕事をするようになったけどね。そういう経緯があるから、この写真には思い入れがあるんだ。


メイクの力を示したディー・スナイダーの写真

●トゥイステッド・シスターのディー・スナイダー(1985年)
【画像】マーク・ワイスが撮った伝説の写真たち(ギャラリー13点)
Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

俺は彼らのアルバム『ステイ・ハングリー』の写真を撮ってて、これはその次のアルバム『カム・アウト・アンド・プレイ』用のセッションの時に撮ったやつだね。結局インナースリーブに使われたんだ。左右で肌の色が違うけど、実際の彼の肌はタトゥーがある右腕の部分みたいな色だ。コントラストを際立たせるために、右半分の肌だけ白く塗ったんだ。右半分はメイクをした自分、もう片方は素の自分ってわけさ。変わった写真を撮りたいっていうのが彼らの希望だったんだ。今見るとちょっと奇妙だけど、左右で異なるペルソナがそれぞれの時間を生きてるように感じられる。メイクの力を示した一枚だね。


●メタリカ(1986年)
【画像】マーク・ワイスが撮った伝説の写真たち(ギャラリー13点)
Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

彼らがオジーとツアーを回っていた時にバックステージで撮った1枚。当時彼らはものすごく勢いづいていて、毎晩オーディエンスを熱狂させてた。アリーナを満員にするのは時間の問題だって、彼ら自身自覚してたはずさ。俺は自分がオジーのフォトグラファーであることを伝え、以降数週間行動を共にするからよろしくと挨拶した。雑誌用に写真を撮らせてくれないかと頼んだら、彼らは快諾してくれた。汗だくの写真が欲しかったから、ショーの直後に撮らせてもらった。全員集めるのにちょっと手間取ったけどね。この写真の魅力は、何と言ってもクリフ(・バートン/バンドのベーシストで同年後半に逝去)の足元に尽きるね。それがストーリーを物語ってるし、笑顔もいい感じだ。彼は写真を撮られるのが苦手だったけど、すごくいいやつで協力的だったよ。


●ガンズ・アンド・ローゼズ(1987年)
【画像】マーク・ワイスが撮った伝説の写真たち(ギャラリー13点)
Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

CBGBはニューヨークの象徴であり、パンクシーンの聖地だった。バンドマンは皆そのステージに立ちたがったし、あのコミュニティの住人になりたいと思ってた。ガンズ・アンド・ローゼズが『アペタイト・フォー・ディストラクション』で注目を集め始めた時、彼らはRitzでのショーと写真撮影のためにニューヨークに来た。CBGBでアコースティックライブとサイン会をやることになってた彼らは、一緒に来いよと俺を誘ってくれた。ショーはすごく生々しかったね。完全アコースティックで、ステージじゃなくてフロアの端にあるガードレール付きの見物台で演奏したんだ。フォトグラファー泣かせのシチュエーションだったけど、あれはそういうイベントだったんだ。あんなショーは世にも稀だろうね、まさに歴史の1ページさ。
 
ショーの後に適当に飲んでた時、全員が揃った写真を撮らせてもらうことにした。皆協力的だったからやりやすかったよ。スラッシュは途中でふざけ始めて、日よけにぶら下がってた。一緒にいて楽しかったし、すごく印象に残ってる1枚だね。


ジョン・ボン・ジョヴィとエルトン・ジョンの物語

●ボン・ジョヴィ(1988年)
【画像】マーク・ワイスが撮った伝説の写真たち(ギャラリー13点)
Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

これを撮ったのはモスクワ・ミュージック・ピース・フェスティバル開催の4〜5カ月前だね。(マネージャー)ドック・マギーの案で、彼らのモスクワ滞在をドキュメントすることになったんだ。過去にオリンピックが開催されたスタジアムに足を運んだんだけど、政府の要人にたくさん会ったよ。その時ローリングストーン誌が彼らの特集を組んでて、俺の写真が見開きで使われた。現地はとにかく寒かったね。
 
ジョンがよそ見してるところが気に入ってるよ。全員がカメラ目線の写真は好きじゃないんだ。そういう写真はストーリーが希薄だからね。ジョンはものすごく洞察力に長けていて、自分の身の回りで起きていることに常に注意を払ってた。ジョンのカメラ目線のやつももちろんあるけど、この写真にはストーリー性があると思う。


●エルトン・ジョンとボン・ジョヴィ(1990年)
【画像】マーク・ワイスが撮った伝説の写真たち(ギャラリー13点)
Photo by Mark Weiss/Courtesy of Insight Editions

ジョンが『ヤングガン2』のサントラを手がけた頃、子供の頃からのヒーローと対面するっていう企画を彼自身が出したんだ。相手はエルトンとリトル・リチャード、それにジェフ・ベックの3人だった。ジョンから頼まれて、俺はその一部始終をテープと写真の両方に収めた。ゲストが撮影場所(ロサンゼルスのA&M Studios)を後にする直前に、ジョンが相手とツーショット写真を撮るっていうのが恒例になってたんだけど、これは俺にとっても思い入れのある1枚なんだ。俺が初めて経験したコンサートは、14歳の時に観たエルトンのショーだったからね。彼に会えるだけでも興奮したけど、ジョンと並んでる画にはさらにグッときたよ。俺が初めてジョンに会った時、彼はまだ子供でサウスサイド・ジョニーの前座を務めてた。その10年後に、彼はエルトン・ジョンと肩を並べる存在になってたわけだからね。フィクションにはないドラマを感じるよ。

from Rolling Stone US