米現地時間2021年7月12日、ニューヨーク市当局はジャン=ミシェル・バスキアやキース・ヘリングら有名アーティストの贋作を製造し販売しようとした疑いで、メキシコ出身のアンヘル・ペレダを逮捕した。

2020年から2021年に渡ったペレダ容疑者は、バスキアやヘリングの作品と偽った贋作を販売しようとニューヨークにあるオークション会場に立ち寄ったことが明らかになっている。マンハッタン地検のオードリー・ストラウス検事は「もしこの作品が本物ならば、数百万ドルはくだらないでしょう。しかし贋作には、犯罪の証拠であるということを除き一切の価値はありません」と語っている。当局によると、ペレダ容疑者は贋作を本物と見せかけるため、その作品の来歴や所有者歴などの書類も偽造したとされている。

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ニューヨークにある二つのオークション会場が、キース・ヘリング財団が黄色い花瓶と絵画の鑑定を依頼したところ、贋作であることが判明し、FBIによる追跡調査でペレダ容疑者にたどり着いた。FBI捜査官により明かされた宣誓供述書によると、作品の販売を仲介する業者の協力を得て逮捕に至ったようだ。販売人はペレダ容疑者に、作品の来歴が偽物であったことから贋作だということ、新たな来歴を提出すれば600万ドルで販売することを告げた。ペレダ容疑者はWhatsAppを通じて新たに偽造した来歴文書を送信したようだ。

ペレダ容疑者は現在、最長で20年の懲役が科される通信詐欺の罪に問われている。これに関して当人からのコメントはまだない。FBIアシスタントディレクターのウィリアム・F・スウィーニー・ジュニア氏は「ペレダ氏は、騙された人が本物と贋作の違いに気づかないことを祈りながらアートバイヤーを騙していました。価値のない贋作を押し付けるためにアートバイヤーの信用を使おうとしていたのです。幸いなことに、今回の事件は同様の罪を犯そうとしている人に一つ教訓を与えることができます。FBIの芸術犯罪捜査チームは、本物と贋作を間違いなく見分けることができますし、今回のような行動を決して見逃すことはありません」と発表した。

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