テキサス州側の弁護人は、バイデン政権側の司法省による中絶禁止法差し止め請求に関する控訴裁判で、州には最高裁の見解に関係なく憲法を解釈する権利があると主張し、同法を弁護した。

NBCニュースによるとテキサス州側弁護人は2021年10月14日、「最高裁の憲法解釈は、憲法それ自体というわけではなく、あくまで意見であるに過ぎない」と述べた。同州の中絶禁止法は10月6日、地方裁判所による一時的な差し止めが命じられていたが、その2日後、控訴裁判所がこの差し止めを解除、再び同法が復活するという状態になっていた。

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州側弁護人は「連邦及び州の政治部門には、最高裁と異なる憲法解釈を行うための優先権があります」、「中絶は憲法上の権利ではなく、裁判所により認められた権利であり、現在の最高裁では過半数の支持を得られないでしょう」と述べた。

また州側弁護人は、裁判所の核となる原則の一つである先例拘束性は問題ではないと述べており、州は憲法を遵守する必要があるが、憲法上の権利に関する最高裁の判決には従う必要はないとしている。

州側の見解によると、同州は「各州に自身らのイデオロギーを押し付けたいと考える裁判官らの捏造によってのみ存在する、どこにも成文化されていない『権利』をいつの間にか侵害して」いるような状態にすぎず、憲法を侵害しているわけではない、とのことだ。

一方で司法省側の弁護人は10月11日、テキサス州の中絶禁止法は国家の利益に対する脅威であると述べている。

司法省側の弁護人は、「憲法を無視し、違憲立法審査を妨げることで、テキサス州は単にその州民の権利に対する攻撃を長引かせるだけでなく、合衆国全体の利益を直接損ねるような方法で、国家により課される義務を拒絶している。」「テキサス州の企てが許されるのならば、この種の国家により認められた妨害行為により、あらゆる憲法上の権利が侵されかねない」と述べた。

From:Supreme Court Rulings Are Just ‘Opinions,‘ Texas Argues in Defense of Abortion Ban